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ラーメン、牛丼、パン…「不健康な食生活」でもやせられるコツ。管理栄養士が教える

暮らし

頑張らなくてもダイエットに成功するコツ

岸村康代

―――「満腹感」というのはダイエットする上で必要な「我慢」と正反対ですが、さほど頑張らなくてもダイエットに成功するコツは何でしょう。

岸村:食べたいものを極端に我慢しなくていいんです。食事は本来人を幸せにする素晴らしい働きがあるからです。そのため罪悪感とストレスでいっぱいの食事というのは本末転倒です。ストレスをなくすためには、「食べたいものを軸にして帳尻を合わせる」ことです。

 食べたいという欲求を抑えたり、食べたくないのにダイエットにいいからといって無理して食べ続けると、体が抵抗して結果的に反動が起こってしまいます。それなら食べたいものを軸に帳尻を合わせましょう。

―――帳尻を合わるといっても、難しそうです。

岸村:帳尻のためには「順番」、「量」、「時間」、「バランス」の頭文字をとって「ジリジバ」を意識しましょう。まず「順番」。昼にコンビニで「メカブそば」を購入した場合、まずメカブから食べ、ソバを後から食べることで血糖値が急に上がることを防止します。そのほか、満腹感を感じやすくする効果も。

 次に一番重要な「量」。食べ応えのある食材を入れるなど、少量でも満足できる食べ方によって、カロリーや糖質の摂りすぎを防ぎます。「時間」は、運動量の多い昼にラーメンなど高カロリー食を摂るなど、時間をずらすことで好物も我慢しなくてもダメージを減らすことができます。最後に「バランス」。

 3日続けて糖質やカロリーが高い食事だと感じたら、4日目には野菜をいつもより多く摂取するなど意識して帳尻を合わせましょう。「ジリジバ」を意識するとだんだんと自分に必要な食事方法が見えてきます。ぜひ実行してみてください!

<取材・文/夏目かをる>

【岸村康代】
管理栄養士。野菜ソムリエ上級プロ。一般社団法人 大人のダイエット研究所 代表理事。1万人以上の食べ方の指導をもとに、失敗続きだった人たちの不健康な食事を改善させてきた食べ方の専門家。ダイエット指導では2000人以上を成功に導き、落とした脂肪は合計10トンを超える。これまでの食べ方を無理なく変えていく実践的な指導が人気を呼んでいる。

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。『週刊朝日』『日刊ゲンダイ』「DANRO」「現代ビジネス」などで執筆。
Twitter:@7moonr

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