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金ナシ、人脈ナシの高卒女性が25歳で司法書士に合格するまで「勉強は1日18時間」

ビジネス

 金ナシ、学歴ナシ、人脈ナシ。そんな人生を変えられるとしたら――。高卒から司法書士になり、現在は上場会社役員を務める加陽麻里布さん(29歳)

加陽麻里布

加陽麻里布さん(29歳)

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 さらにユーチューバー、東京司法書士会理事、上場会社役員などアグレッシブに活動をしている加陽さんは、「司法書士の資格は、人生の一発逆転ができる」とヤンチャだった過去を振り返りながら語ります。現在に至るまでの努力の軌跡を聞きました。

22歳になったらちゃんと仕事する

――通信高校卒業後、25歳で司法書士の資格を取得されています。どんな経緯だったのでしょうか。

加陽 麻里布(以下、加陽):中学生のときから全然勉強していなかったんですよ。でも、昔から漠然と22歳になったらちゃんと仕事するって決めていたんです。なぜ22なのかというと、大学卒業して就職していくのが22歳だからです。

 通信高校を卒業して、何かよくわかんない大学で4年間過ごすよりは、資格の勉強したほうがいいだろうと。だから18歳から4年の間に資格を取って22歳になったら仕事をするって決めてたんですけど、なかなかそうもできず。

 友達と用もないのに夜中までマックにいたり、ずっと遊んでました。今思うと本当にくだらないのですが、当時は友達と持ち物や彼氏のステータスで競っていて、とにかくブランド品やお金が欲しくて、悪さをしてしまったこともありました。

遊びすぎて警察沙汰に

加陽麻里布

――ヤンチャだったけど、先のことは考えていたんですね。悪さとは、どんなことをしたのですか。

加陽:本当にいろんなことしました。何度も親には警察署に迎えにきてもらいましたし、保護観察処分をうけることもありました。それでこのままだとマジでヤバイって思って勉強を始めました。なぜだか本気を出せば勉強できるってずっと思ってきたんで。それで、20歳でとりあえず宅建を取って不動産会社に入ったんです。

 でもそこがとんでもない体育会系企業でした。電話営業メインでアポイントが取るまでイスに座れないようなガチの体育会系企業でした。それでも、社員100人以上いる会社でしたが、営業成績はいつもトップ10に入っていましたし、タコる(月間1件も売れない)ことはありませんでした。ただ、上司がとにかく怖くて、毎月営業成績が気になり胃が痛くなる想いをいつもしていました。

 この仕事は一生できないと思って2年で辞めて、宅建が取れたという成功体験もあったので、次はさらに難しい司法書士の勉強を始めました。ちなみにこの手の体育会系企業は、2年も在籍していると中堅社員になります(笑)。

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