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金ナシ、人脈ナシの高卒女性が25歳で司法書士に合格するまで「勉強は1日18時間」

ビジネス

1日18時間の勉強で司法書士に合格

加陽麻里布

――合格率4%の司法書士合格のために、どれくらい勉強しましたか?

加陽:予備校に入って司法書士を少し勉強したときに、これは何かやりながらでは受からない。命をかけないといけないなと思いまして。スマホを解約して、SNSも全部やめて、家にずっと引きこもって1日18時間やっていました。3日に1回3日分の食材を買い出しして、ずっと家にこもる生活です。

「合格しなかったら死ぬ」という想いでやってましたよ。実際、本当にお金がなくて、不動産会社時代の預金100万円を取り崩して生活していたので、究極に貧乏な生活をしていました。勉強した期間としては、一発合格者はだいたい1年半ぐらいだと思うんですけど、私の場合は試験のタイミングも関係してちょうど2年かかりました。この受験勉強はそれまでの人生で一番熱中したものでした。

――とんでもないスピード合格ですね。学校では遊んでたけど成績はよかったタイプだったんですか。

加陽:そんなことなくて、学校の勉強はずっとできませんでした。算数ができなくて、不動産登記で出題される按分計算が何度教えてもらってもできなかったんです。仕方なく、テキストに載ってた例題の数字と答えを丸々暗記して対策したくらいです。

司法書士業務での今年の売上目標

――そっちのほうが難しいそうですけどね。通信制高校時代とは今の生活ががらりと変わったと思うのですが、当時の友人とギャップを感じることはありますか。

加陽:そんなに感じないですけどね。友人が酒飲んでケンカして留置所入ったとき、別の友人から電話かかってきて弁護人やってくれって頼まれたんですが、私、司法書士だからって(笑)。区別がついてないんです。それくらいバカなんですよ(笑)。でも、わたしもそうだったなって思っちゃうんですよね。

――実際どれくらい稼いでいるんでしょうか。

加陽:年収が1000万円超えたのは、比較的最近ですよ。開業したのが4年前で、2年前の27歳のときですかね。年収はよく聞かれますが、会社のお金で生活やりくりしているので、正確な年収は分かりません。個人口座は十数万円しかないです。(笑)

 士業って誰が決めたのか分かりませんが1人で稼げる額は2000万円が限界といわれています。しかし全然そんなことはなくて昨年の時点で既に2000万円の壁は超えました。今年は1人4000万稼ぐのが目標です。

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