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元電通マン30歳が目指す「残業のない社会」。寝ている間に仕事が進むカラクリも

ビジネス

1度起業に失敗していた

Timewitch

雑なメモ書きが立派な資料に大変身

――そんな岡田さんとTimewitchを立ち上げた経緯を教えてください。

三浦:新卒で入社した電通で働いて3年目くらいの時、1度起業に失敗しているんです。起業に成功した友人に影響を受けて事業を立ち上げましたが、最終的に「三浦の求めるレベルとスピードにはついていけない」と言われてしまったんですね。

 途方に暮れたものの、根本的な失敗原因がわからなかったので、一旦起業するのではなく経営を学んでみようと思い、新卒で入社した電通から経営コンサルティングファームのBCG(ボストン・コンサルティングググループ)に転職しました。

 在籍中、当時のBCG日本代表の佐々木靖さんに「企業経営で大事なことはなんですか? 戦略ですか?」と聞いたことがあります。「戦略なんてだいたいで良い、最も大切なことは企業に所属する人の個性だ」と答えていただきました。

 佐々木さんの話を聞いて「事業アイデアや戦略が先行してしまい、携わる人の個性(好み、得意不得意、性格など)を無視してしまったことが電通時代の失敗の原因なのでは?」と考えました。

Timewitchは「100個のアイデアのうちのひとつ」

――当時の失敗をロジカルに分析したことが今の事業につながっているんですね。

三浦:だから、次の起業はアイデアや戦略よりも好きな人間と起業しようと思いました。そう考えた時、1番の親友&僕にはない価値観を持っている岡田しかいないと。「1年後に一緒に起業しよう! 事業はこれから考えよう!」と彼を口説いて起業しました。

 Timewitchの事業案は、僕と岡田が考えた100個の事業アイデアのうちのひとつです。素案を検証している段階で約束の1年が経ったので、有言実行でとりあえずTimewitchの事業内容で起業しました。現在も互いの個性を軸に、事業戦略や役割分担を決めるようにしています。

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