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元電通マン30歳が目指す「残業のない社会」。寝ている間に仕事が進むカラクリも

ビジネス

 会議やプレゼンで使う資料を作る際、なかなか納得のいくものが作れず途方に暮れた経験はないだろうか。寝ている間にできていたら良いのに……なんて願望を具現化したようなサービスが「Timewitch(タイムウィッチ)」だ。

残業

画像はイメージです

 夜に依頼すれば、海外在住の日本人が時差を活かして製作し、朝には納品してくれるらしい。今回は、サービスの生みの親、株式会社Timewitch代表の三浦健之介さん@WiuraKemonosuke)に、開発したいきさつや自身のキャリアについて聞いてみた。

寝ている間にスライドが完成

――そもそもTimewitchとはどのようなサービスなのですか?

三浦健之介(以下、三浦):一言でいうと「夜22時までに依頼があれば、翌朝8時までにスライドを作成する」というサービスです。クライアントが寝ている間、時差を利用し、世界各国に住むWitcher(Timewitchでスライド作成を担当しているスタッフ)がスライドを制作します。「本当に翌朝スライドが届いたことに驚きました!」とよく言われます(笑)。

――Witcherとして働いているのはどのような方が多いのでしょうか?

三浦:時差を利用したサービスなので全員海外在住の人ですね。海外に住んでみると現地で仕事を見つけることは想像以上に大変です。特にコロナの影響で、欧米の現地企業で働いていた日本人の一部は「永住者じゃないから」と言う理由で優先的に解雇されてしまった、という話も珍しくはありません。

コロナ禍で現地企業を解雇された人も少なくない

三浦健之介

三浦健之介さん

三浦:また、既存のクラウドソーシングサービスは単価が安すぎて、いくら働いても生活できないそうです。Timewitchを通じて海外にいながら働ける環境を得られたことは、彼ら彼女ら(Witcher)にとって凄くありがたかったそうで、感謝を記したメールが数多く届きます。「Witcherなんて存在するのかな?」と創業したのですが、「今は起業してよかったな!」と思っています。

――世界各国で共に働くWitcherへの思いはありますか?

三浦:僕が担当しているのが、世界各国で働くWitcherの採用・育成・体制構築です。Witcherのコミュニティを拡大し盛り上げていくことで、日本人が日本という土地に縛られることなく、好きな国で楽しく働きながら生活や旅ができる。

 そんな人生の選択肢を気軽に持てる未来を作る一役を担えればと尽力しています。ちなみに国内の話は全て共同代表の岡田崇に任せています。

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