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元電通マン30歳が目指す「残業のない社会」。寝ている間に仕事が進むカラクリも

ビジネス

「残業撲滅」をスローガンに

Timewitch

要望があれば紙媒体の写メも忠実に資料化してくれる

――どのような理由でサービスを導入するユーザーが多いのですか?

三浦:最近のTimewitch導入理由を聞いてみると、今までよく言われた「便利そうだから!」が「本気で残業をなくしたいから!」に変わってきたことを実感しています。2022年5月に「働き方改革EXPO」に出展したのをきっかけに、明確に働き方改革を本気で推進している企業からの問い合わせ・利用が増えましたね。

――働き方改革EXPOにはどのようなテーマで出展したのでしょうか?

三浦:Timewitchは展示会にて「残業撲滅」をスローガンに掲げ、出展しました。サービスを売り込むことは二の次として、「残業のない社会を作る」というビジョンを社会に発信することが目的です。その結果ブースには1000名を超える方々が訪れてくれました。

 正直、売上自体が爆発的に伸びることはなかったですが、既存顧客や新規顧客の弊社のビジョンへの共感度が高まった実感があるので満足しています。何よりも楽しかったです(笑)。

好きなことだけをやって生活している感覚

――初めて展示会に参加された中で、三浦さんにとって印象に残っていることはありますか?

三浦:「人生に無駄な経験などないのではないか?」と思えました。僕は大学で建築を専攻していたのですが、大学で学んだ建築とは全く関係ない仕事を渡り歩いてきました。でも今回、一般的な売り込み重視の開放的で人をたくさん配置する展示ブースとは全く違う、ビジョン発信重視の閉鎖的で人を最少限しか配置しないブースを僕が考えて、手を動かして設計したんです。

 普通の企業は設計を設計士に、施工を施工業者に依頼するのですが、僕は自分で建築の設計ができるので、施工だけを業者に依頼して大幅なコストカットができたんです。なにより、徹底的に自分好みのブースを建てられたんですね。過去やっていたことと今やっていることが繋がって、今回の展示会の目的に据えた「Timewitchのブランド価値向上」に繋がったのだと思います。

――三浦さんは過去に自身の働き方を「Work as Life」と表現されていましたが、仕事中心の生きかたとはどのような感覚なのでしょうか?

三浦:前提として仕事中心の生活をしていると言う感覚ではなく、大袈裟に言うと好きなことだけをやって生活している感覚で生きています。僕は仕事も、友人との飲み会も、恋人とのデートも全部同じような感覚で楽しんでいます。

 これは親友と共同創業し、採用も「僕が直感的に好きになれた人だけを採用する」と言う方針を貫いているからかも知れません。僕の場合“人”重視で行動してきた結果が、Work as Lifeなのかもしれません。

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