ドンキホーテ「1000円スラックス」はちゃんと使えるのか?プロがジャッジ
リモートワークが浸透したことで、イージーパンツが売れています。なかでも近所の散歩や買い物までいける「きちんと感」あるタイプが人気です。各社ともさまざまな工夫を凝らしたものが並びますが、選択肢が多いため、購入の段階で迷うのではないでしょうか。
筆者がドン・キホーテで見つけたのが、PBブランド情熱価格の「なんつってスラックス」という商品。なんと998円という破格ですが、品質が伴わなければ、まさに「安物買いの銭失い」になってしまうワケですよね。実際のところ、どんなものか気になったので早速購入してみました!
今回は、のべ4650人を超えるビジネスマンの買い物に同行する服のコンサルタントであり、『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者の森井良行が「ドンキPBのスラックス」をレビューします。
イージーパンツは履き位置に気を付けよう
ストレッチが効いたイージーパンツはルームウエアとして活躍しますが、見た目のジャージー感から外出するときに少々躊躇しますよね。そう言った点に配慮してか、各社から「スラックス見えする」イージーパンツが発売されているのです。その特徴は、適度なジャストフィットのシルエットに加え、センタープレスが縫い付けてあるもの。
「なんつってスラックス」も、ネーミング通り、スラックスを意識したセンタープレスが縫い付けてあるうえ、程よいジャストシルエット。ルームウエアながらもキレイな印象ですが、だからこそ、よりスッキリしたフォルムに見せるためにも履き位置に気を付けるべきです。
正解は、「おへそに近いハイウエストで履く」意識を持つことです。身長172センチ、体重65キロと比較的標準体型の筆者は、おへそから3センチ下くらいで状態でキレイに見えました(Mサイズを着用)。
素材感は「シルキータッチ」
シルエットの次に注目したポイントは素材感です。個人的には、レーヨン43%とポリウレタン10%という素材ブレンドにドンキのこだわりを感じました。以前紹介した記事「ドンキホーテ「2000円黒パンツ」は“本当に値段相応”なのか?」と同様、この配合に履きやすさの秘密があるのではないでしょうか。
ストレッチパンツに欠かせない素材であるポリウレタンは、抜群の履きやすさを実現。加えて、再生繊維のレーヨンによってテロっとしたシルクのような肌触りに。そのため、他社のイージーパンツに比べ、これからの汗ばむ季節向きの肌触りに仕上がっています。
ただレーヨンは水に弱い素材。そのため「洗濯機で洗えてシワになりにくい」という触れ込みの信ぴょう性が気になりましたので、さっそく洗ってみました。