ドンキホーテ「2000円黒パンツ」は“本当に値段相応”なのか?プロがジャッジ
カジュアルを大人っぽく見せてくれる黒いパンツは、日々のコーデに役立つアイテムとして根強い人気を誇ります。ただインディゴジーンズとは違い、経年による色落ちは味にはならず、むしろ「色褪せ」としてネガティブな印象を与えてしまいます。
そのイメージを打開するアイテムを、ドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」で発見。その名も「色褪せ知らずの黒ストレートパンツ」(2189円、税込み)。「洗濯80回実証」「全っ然色落ちしない!!」というフレーズに思わず反応してしまいました。とはいえ、フォルムや着用感によっては、使い物にならない可能性も否めません。
今回は、のべ4650人を超えるビジネスマンの買い物に同行する服のコンサルタントであり、『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者の森井良行が「ドンキPBの黒パンツ」をレビューします。
値段の割には完成度が高い
実際に履いてみたところ、程よくテーパード掛かったストレートでキレイ目の印象に。「程よいリラックス感の万能シルエット」とうたっている通り、ストレッチ性は抜群。ストレッチパンツの定番素材である「ポリウレタン」が5%含まれていることが大きいはずです。
しかもジャスト丈に設定してあるため、ユニクロのアンクルパンツ同様、裾上げが不要で楽ちんです。総合的には値段の割に悪くない1品といえるでしょう。
ただ、細かい部分を見てみるとどうしても縫製の粗さが気になりました。ポケット端やパンツ裾の糸処理は、アパレル専業ブランドに比べて良いとは言えません。が、コスパで考えるならば、これくらいの完成度で十分なのでしょう。
ジャケットの場合は「カジュアル目」で
では、このパンツに合うトップスはどんな服でしょうか。
キレイ目なパンツのフォルムから何となくジャケットを連想しがちですが、シャツアウターやブルゾンなど、大人っぽいカジュアルアウターを選ぶことをおすすめします。
というのも、ジャケットの場合は黒パンの生地感が負けてしまいそうだからです。もしジャケットを合わせるならば、せいぜいカジュアル目のジャケットに留めましょう。