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社内でも噂に…無人島でのサバイバル研修に現れた「達人級の新人」の正体

コラム

無人島研修からエリート街道に

 さらにM君は、島内の森の中にある湧き水スポットも発見。ほかの班にも教えてあげるなど彼のおかげで、この年は例年よりも快適に過ごすことができたそうです。

「それも全部自分ひとりでやるのではなく手分けして作業を行い、中心となって彼がリーダーシップを取っていました。それも偉そうな態度や言い方もせず、なにより自分から積極的に動いていたので、サバイバルスキル以上に同行した上司も絶賛していました」

 彼は、選考時にそれほど目立っていたわけではなく、出身も中堅私大。報告を受けて社内上層部では「アイツは何者だ!」と噂になったとか。

特異なサバイバルスキルを持っていた理由

キャンプ

「あとで本人に聞いたところ、子供のころにボーイスカウトに入っていたこと、しかもアウトドア好きの父親の影響もあって自然と覚えたそうです。Mは無人島研修以降も仕事の面でも同期の仲間を積極的にフォローし、会社の幹部連中から注目される存在となり、入社2年目で会社が力を入れている新プロジェクトに抜擢。新人としては異例のことです。

 本人はあまり意識していないようですが、出世コースを歩み始めたのは間違いなくあの無人島研修がきっかけになっています」

 もともとエリートでなかったとしても、本人次第でいくらでも自分に対する評価を変えることができるのかもしれませんね。

特集・新入社員がおどろいた「入社後ギャップ」

<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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