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「AKB48に入りたいです」と言った女子生徒の2年後に鳥肌…。“異色の学ラン集団”が語る、応援の力

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夢や目標に向かって一生懸命な人なら…

市民マラソン大会の出走前にエール。選手たちも三三七拍子にこたえてくれた

 ふつう応援団は野球とかサッカーとかバレーボールといったスポーツの試合で応援をするものだ。だから青空応援団も各地の市民マラソンやママさんバレーボールをはじめ、実業団チームや、オリンピック、パラリンピックの日本代表選手の応援をしてきた。

 でもスポーツに限っているわけじゃない。どんな分野だろうと夢や目標に向かって一生懸命、頑張っている人なら、誰だって応援する。地域のお祭りを応援することもあれば、津波被害の被災地の復興も応援する。そのほか企業の事業や行政の催事の応援にも行く。

 最近多いのは、幼稚園、小学校、中学校、高校など、学校で行われる入園式、入学式、卒業式といった行事。入学式では新入生をこれから始まる学校生活を頑張れと応援し、卒業式では卒業生を未来に向けて頑張れと応援する。

報酬をもらうことなく、手弁当で応援する

 毎年、どこかの地域の成人式の応援にも行っている。成人式では新成人に向けた応援をするわけだ。宮城県内の成人式ではすでに僕たちの応援が季節の風物詩にもなっている……と言っても大げさではないと僕らは思っている。まあ、それほど場数をこなしてきたということです。

 成人式は全国で同じような日程で行われるため、毎年一つか二つの場所でしか応援できない。オファーの早い順で決めているので、年ごとに行く場所もばらばらだ。老人介護施設や各種福祉施設でも応援している。何の応援かというと、おじいちゃんやおばあちゃんに、残りの人生を精いっぱい生きてほしいとエールを送るんだね

 結婚式に呼ばれて、新郎新婦の門出を応援したこともある。この場合、本人からではなく、親御さんから依頼されることが多い。これがまた、とっても感動するんです。これだけ幅広い応援を、僕らは仕事としてではなく、原則として報酬をもらうことなく、手弁当で宮城県内を中心に全国の応援に駆けつけている。

青空応援団 ~僕らはいつだって応援している~

青空応援団 ~僕らはいつだって応援している~

小学校で講演するといじめがなくなる。施設で応援すると車いすのおばあちゃんが立ち上がる。座り込んだランナーが再び走り出す。東日本大震災後、「人助けに理由はいらねぇ」をモットーに泥かきを手伝っていた「スコップ団」の団長が「もう支援ではない。これからは応援だ」と社会人応援団を立ち上げた

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