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「AKB48に入りたいです」と言った女子生徒の2年後に鳥肌…。“異色の学ラン集団”が語る、応援の力

暮らし

AKBメンバーから一言に鳥肌が立った

青空応援団

勇気を出してみんなの前で夢を語ってくれた子に、第1ボタンをプレゼント

「団長、私、2年前に応援してもらった後藤萌咲(もえ)です! あの日の応援のおかげでAKB48に入ることができました。ありがとうございました!」

 鳥肌が立った。応援には力がある。本気で夢の実現に立ち向かう人にとって、応援の効果は計り知れないほどでかい

 僕らの応援は、萌咲ちゃんの心に火を灯(と)もした。もちろん立派だったのは、その火を燃やし続けた萌咲ちゃん本人であることは言うまでもない。萌咲ちゃんの話で一番嬉しかったのは、「あの応援をきっかけに、先生も友だちも両親も、みんなが応援してくれるようになったんです」という言葉だった。

夢を語っても笑われない社会をつくる

 あの日、僕が厳しく咎めた意味を、ほかの生徒たちもしっかりと理解してくれていたことが何より嬉しかった。子どもたちは、大人が真剣に何かを伝えれば、ちゃんと受け取ってくれるものなんだ。子どもたちが卑怯な態度をとるとしたら、それは中途半端な態度で子どもに接している大人の責任なんじゃないのか。

 周囲の人に支えられる夢は叶う。あのとき手を挙げた萌咲ちゃんは本当に立派だった。そしてその萌咲ちゃんも今はAKBを卒業し、新しい道を歩み始めている。青空応援団はあの日の彼女のように自分の夢を堂々と語り、その実現に向けてチャレンジする人のために、全国各地で応援のエールを送っています。

 目標は「人が夢を語っても笑われない社会、頑張っても笑われない社会をつくる」こと。この記事を通じて僕たち青空応援団の活動を知ってもらい、僕らの仲間になってもらえることを願っています。一緒に世界を変えようよ。

<TEXT/青空応援団初代団長 平了>

青空応援団・初代団長。1978年、宮城県生まれ、宮城県仙台第一高等学校、宮城教育大学卒業。 2011年、東日本大震災の津波被害を受けた家屋の土砂や瓦礫をかき出す有志の団体「スコップ団」を結成。2012年3月10日、鎮魂の2万発花火を打ち上げるイベントをもってスコップ団の活動は停止。2013年6月、社会人応援団「青空応援団」を結成。仙台組、東京組、関西組、海士町組に総勢約90人の団員が属す。随時団員募集中。本業は、店舗などの内装・デザインを行う「ファンキーベイビー工務店」代表。著書に『青空応援団 ~僕らはいつだって応援している~』(扶桑社)

青空応援団 ~僕らはいつだって応援している~

青空応援団 ~僕らはいつだって応援している~

小学校で講演するといじめがなくなる。施設で応援すると車いすのおばあちゃんが立ち上がる。座り込んだランナーが再び走り出す。東日本大震災後、「人助けに理由はいらねぇ」をモットーに泥かきを手伝っていた「スコップ団」の団長が「もう支援ではない。これからは応援だ」と社会人応援団を立ち上げた

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