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若手が低待遇で酷使される「危ない会社」5つの特徴。ジョブ型の悪用で残業代カットも

学び

 働き方改革、コロナ禍でのテレワークやDXの急速な浸透、SDGsや社会貢献etc. そんな時代の変化に対応できず、若手が次々と辞めていき、消えゆく「危ない会社」の特徴をプロフェッショナルが検証。あなたの会社は、大丈夫か?

[危ない会社]の特徴

※画像はイメージです

働き方やキャリアを会社が縛る

 働き方改革と言われて久しいが、いまだに正社員のフルタイム勤務が主流という会社も多い。しかし、その危険性をワークスタイル&組織開発専門家の沢渡あまね氏@amane_sawatari)は指摘する。

「特に地方の会社、斜陽産業の会社などは、人が集まりにくいので、同じ条件で採用をかけ続ければ、人材の質が下がり、ますます魅力がなくなって、過疎化・限界企業化が進んでいきます。しかも、苦境にある会社ほど、使えない中年が高待遇でのさばり、若い世代は彼らよりも低い待遇で働かされる

 そうなればモチベーションが上がるはずもなく、社内に閉塞感が漂います。一方、福岡の旅館や金沢の漬物屋などでは、副業、フリーランス、産休中などの優秀な人材に月数回、スポットで入ってもらい、組織やビジネスに変化を生んでいる。その結果、魅力的な会社になれば、採用もしやすくなるという好循環が起こるのです」

出戻りは許さないというカルチャー

沢渡あまね氏

沢渡あまね氏

 産業カウンセラーの渡部卓氏も、キャリアが一本道の会社に警鐘を鳴らす。

「外資系企業などは、辞める人は引き留めず、出戻りに寛容。つまり、キャリアを会社が縛らない。社員個人がプロとしてキャリアを積み、会社も有能なプロであれば受け入れる。

 出戻りは許さないというカルチャーは、社員と会社の双方の足を引っ張るだけです」

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