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若手が低待遇で酷使される「危ない会社」5つの特徴。ジョブ型の悪用で残業代カットも

学び

休職者・離職者が続出する会社は危険

辞表

 多様な働き方、キャリアを受け入れることは、社員の“心理的安全性”にも繋がると渡部氏。

「キャリアや働き方だけでなく、人間関係がフラットで若手も言いたいことが言える、職種や役職の異なる社員同士が意見を交わせる場があるなど、社員が『この会社で働いていても大丈夫なんだ』と思える“心理的安全性”は、現代の働き方のキーワード

 逆に、たこつぼ化したなかで不安ばかりが増し、休職者・離職者が続出する職場は、言うまでもなく危険です」

ジョブ型雇用の使い方で会社の良しあしがわかる

 働き方という点では、昨今「ジョブ型雇用」の波が訪れているが、沢渡氏はポジティブに捉える。

「昔の勝ちパターンや年功序列で出世しただけで、今は組織の厄介者となった人の評価を下げられないのが、日本の会社の悪弊です。対策として早期退職者募集をしても、社外で働ける有能な人材ばかりが流出し、辞めてほしい人が残ってしまう。

 その点、まずジョブ型にすることで有能な人は評価し、無能な人は危機感を覚えさせるという形は、一定の効果が見込めます。成長する気がない人材には『しがみつけないぞ』というメッセージを与え、有望な人材には安心感を与えた上で早期退職を募集する大手企業がありますが、理に適ったやり方でしょう

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