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憧れて上京したのに…若手会社員が都会に絶望したワケ「初日に地元に帰ろうかと思った」

コラム

地元の友人を決して泊めない

都会とビジネスマン

 地元の友人たちには少し話を盛って東京暮らしの様子を語っていましたが、困ったのは「今度、遊びに行くから泊めてよ」と言われた時。地方出身者が抱く東京らしい雰囲気とかけ離れたイメージの場所のため、恥ずかしいと思ってしまいあれこれと言い訳をつけては全部断っていたそうです

「狭くても部屋から都心の夜景の見える家なら喜んで招待しますけど、虫の鳴き声が聞こえるような、のどかな場所だったので。今なら別に気にしませんが、当時は友達に調子のいいことばかり吹聴していましたから

 それに『東京住まいなのに住所が○○区じゃないんだ』って言われてたこともあったし、絶対バカにされそうじゃないですか。こんなことなら見栄を張らなきゃよかったと思いましたよ」

次の引っ越し先は東京ではなく埼玉

 それでも東京での暮らしは快適だったそうで、国分寺のアパートは2度更新して計6年間住むことに。ですが、次に引っ越したのは埼玉県所沢市。もはや東京ですらありませんが、そこは気にならなかったのでしょうか?

「もう全然。こっちもいい大人でしたから(笑)。ちょうど埼玉の営業所へ異動になったし、ここでも職場にすぐ通える場所にしようと思ったんです。まあ、最寄り駅は一応都内なんですけどね。

 ただ、不動産屋で物件を探したら川を越えただけでも埼玉側のほうが少し安かったし、じゃあそっちのほうがいいかなって。駅前は賑やかですが、家の周りは閑静な住宅街で自然もそれなりにある。若いころならともかく、今はこういう環境のほうが住む場所としてはやっぱり落ち着きますね

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