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夢のCAに合格したのに「内定保留」に…コロナに泣かされた25歳女性のボヤキ

コラム

無事に合格!夢が叶うことに

 人気職種である旅客機の客室乗務員。応募数も莫大で、ホテルの大きな会場を借りて面接を行うことも普通だそう。小宮さんが向かった面接会場には300人ほどの受験者がいて、緊張感のある空気が流れていたといいます。

「都内在住ですが、航空会社の面接が大阪で開催されていたため、泊まりがけで就活に挑みました。すでに面接を終えた人たちは、合否をその場で伝えられ、不合格者は即帰宅させられていましたね

 当日は、グループ面接、筆記試験、最終面接、制服・肌・身長チェックが行われ、これらすべてに通過しなければ、客室乗務員にはなれません。それだけ厳しい業界であることを認識させられました」

 そんな厳しい面接に挑んだ小宮さん。今までに積み重ねてきた努力の甲斐もあり、面接に見事通過しました。

コロナで内定一時保留に…

CAに憧れる女性

 小宮さんは採用通知を受け取り、半年後の海外移住に向けて健康診断や書類の準備をしていました。そして、コロナが流行し始めた2019年12月。思いもよらぬことを告げられるのです。

「航空会社から一通のメールが届きました。それはコロナによる影響で、採用停止、内定保留を行うとの内容でした。採用を再開したら内定者に連絡するといわれましたが、もうすでに(取材時点で)1年半が経っています。いまだに一度も連絡が来ない状態です」

 特に新卒生にとっては、会社での経験やスキルもなく、なかなかほかの会社に中途で入社することは難しい現実があります。さらに、4月入社が一般的である日本では、冬から就活をスタートするのもかなり困難です。

「卒業後に就活する新卒は少なく、正社員としての働き先はなかなか見つかりません。今はカフェのアルバイト店員として働いています。客室乗務員として働くことが夢だったので、今後採用の連絡が来るかはわかりませんが、少しの希望を抱いて連絡を待っています」

 少しでも今の状況がよくなることを願います。

<取材・文/Honoka Yamasaki イラスト/磋藤にゅすけ>

-[コロナ禍の困った転職]-

ライター、ダンサー、purple millennium運営。
Instagram :@honoka_yamasaki

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