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食事もデスクで…仕事中毒な女性上司に「ついていけない」20代会社員の悩み<小原ブラス>

コラム

「質問者さんのお気持ちよく分かります」

小原ブラス

ピロシキーズの小原ブラスさん

 さて、ワーカホリック、つまり仕事中毒と一口に言っても、その実態は様々。仕事が楽しくて熱中をしている人。抱えすぎた仕事を処理できずに仕事に追われている人。本当は大した仕事はしてないのに、自分が会社にとって貢献しているんだとアピールするために大変そうにしている人。

 いろんなタイプがいると思いますが、いずれにせよ、そのような人が身近にいると、自分まで「もっと働かないといけないのかな」と罪悪感を覚えてしまいますよね。ましてや、それが上司だと立ち回りが一層面倒になるかと思います。本当であれば上司にはドシッと構えて、余裕のある態度でいて欲しいのものですので、質問者さんのお気持ちよく分かります。

 ただ、仕事中毒の上司の気持ちも何だか少し分かる気もします。何かの目標を達成したくて、皆で一丸となるべき時に、やる気がないように見える人ってやっぱり周りに悪影響を及ぼすんですよね。それが仕事しながらランチをとることだとは思えませんが。

YouTubeの動画制作で感じる寂しさ

 僕の周りでそれを感じるのが、YouTubeの動画作成。今運営している「ピロシキーズ」と言うチャンネルはスタッフを合わせると5人体制。少しでも動画の再生数を伸ばしたいので、全員がいるLINEグループで「タイトルこんな感じどう?」とか「サムネイルこんな感じどう?」と最初は意見がよく飛び交っていたのに、1人意見を出さずに「それでいいと思う」と適当に返す人が出てきたら、2人、3人と増えていき……。

「今夜公開する動画のタイトルどうしよっか?」に誰も返信しないまま公開時間を過ぎてしまうことも頻発するようになりました。「あの人も楽してるし私も楽しちゃおっと!」という気持ちは誰にでも湧き起こると思います。そしてやる気がある側からすると「目標を達成することよりも楽を選ぶんだ」と見えてイライラの種に。形だけでも考えたり、悩んでるフリだけでもして欲しいものです。

 何よりも自分はやる気があるのに、周りはやる気がないと感じてしまうのってすごく悲しい。もちろん、温度差はそれぞれにあることは分かるし、自分のやる気を押し付けてはいけないと言うのは分かってはいるのですが、寂しさのような感情からつい無茶を言ってしまうのかもしれません。

 その上司は具体的にどのようなことを強要しているのか、どのようなタイプの仕事中毒なのかは分かりません。でも、もしそれが上記のような仕事に対する温度差からくるものであるのならば、きっと少し忙しいフリをするとか、「いつも忙しい中、お疲れ様です」の一言とか、ほんの少しのコミュニケーションや自分の「見せ方」で変わると思うんですよね

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