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ストーカー化した理想の“彼女候補“。「やり逃げする気かよ」と言われて不眠症に

コラム

インターホンのチャイムは恐怖だった

ストーカー

 その当時、梶谷さんはフルリモートで勤務していたので、彼女の来訪を告げるインターホンのチャイムは恐怖だったと言います。

「彼女が待ち伏せしていたらと思うと怖くて外に出れなくなりました。食料は出前サービスに頼ることにしましたが、配達員と一緒に彼女が入ってきたらと思うと、それすらも怖くなったんです。なので、近くに住んでいる大学時代の友人にオートロックの鍵を渡して、保存が効くカップラーメンや冷凍食品を週に何度か届けてもらうようにしました」

 昼夜を問わずやってくる彼女は、ドアの前で名指しで喚き散らすようになり、管理会社から苦情を言われるハメになったのです。

マッチングアプリは怖くて使えない

仕事が手につかなくなって、不眠症にもなったので引っ越すことにしました。彼女がやってくる時間帯から、ここなら大丈夫だろうというタイミングを割り出して決行することに。とはいえ、引っ越し中に踏み込まれたらと思うと怖くて仕方ありませんでした。幸運にもなんとか無事に引っ越すことができて助かりましたよ」

 その後、梶谷さんに変化があったそうです。

「マッチングアプリを楽しめなくなってしまいました。それまで使っていたアカウントはもう使えませんでしたし、他のアプリでも彼女のように豹変する女性に遭遇したらと思うと、怖くて使う気になれないんです

 不特定多数と気軽に出会えるのがマッチングアップリの醍醐味で、節度を守って楽しむ分には何の問題はないはず。据え膳食わぬは男の恥とも言いますが、今回のように相手のことが良く分かっていない状況で自宅の場所を晒してしまったのは梶谷さんに落ち度があったと言えるかもしれません。

<TEXT/和泉太郎 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[私たちのマッチングアプリ成功・失敗体験談]-

込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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