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婚外恋愛したい…30代キャリア官僚女性が「既婚者出会い系アプリ」で幻滅するまで

コラム

 結婚と恋愛は別のもの、と感じている人は一定数います。「恋愛は結婚とは別にしたい」と言いたいのは、なにも男性だけに限ったことではありません。

悩む女性

※イメージです(以下同じ)

 今回取材した女性は、親に決められた結婚相手との生活に疲れ切って「婚外恋愛」を求めています。

箱入り娘として育てられ、結婚相手も決められていた

 国家公務員である真弓さん(仮名・36歳)は既婚です。23歳のときに現在の夫と結婚しました。真弓さんは筋金入りのお嬢様で、実家は東京の文京区内の一戸建て。進学すべき学校も、習い事も、すべて親に決められていたといいます。

親に決められていたのは進学先だけではありません。将来は国家公務員になるよう親から言われていました。それが女性の一番の幸せであるとずっと親に言い聞かせられて、私も疑いなく親の言葉を信じていました」

 真弓さんに転機が訪れたのは、大学生のとき。都内有数の偏差値が高い大学に進学し、初めて恋を知ったといいます。しかし、その恋は実ることがありませんでした。幼少期から婚約者がいたのです。似たような家柄の男性で幼馴染として育ちました。大学を卒業し、準備が整ったら、いいなづけである男性と結婚することになっていたのです。

キャリアと結婚相手を得ても、足りなかったもの

夫婦げんか

「今どき、少女漫画でもそんな展開はないと思います。いいなづけがいるなんて。でも私にはそれが現実で、それ以外の世界を知りませんでした」

 真弓さんは大学を卒業したあと、その幼馴染の男性と結婚。年上の彼は都外の県警に入り、キャリア官僚として着実に出世を始めていました。真弓さん自身も国家公務員一種試験に合格し、キャリア組として入庁。家庭人をしながら、仕事もこなしていきます。

 その姿を両親は満足そうに見ていました。しかし真弓さんの心は満たされなくなっていったと言います。

「夫は最初から幼馴染で、家族のような存在でした。生まれてこのかた、ドキドキしたことなんか一度もなかったです。大学生のときに初めて恋したのが私にとっての最初で最後のドキドキの感情でした。そんなの嫌だって思ったんです」

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