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「未経験歓迎」の落とし穴。SEに転職した27歳が、罵倒されて精神科に通うまで

コラム

ストレスで精神科に通うように

ソファで寝る人

 精神を削られる日々だったそうで、やがてその影響が心身に現れてしまいます。

「そんな感じで現場をたらい回しにされているうちに、ひどい下痢が続き病院に行ったところ、診断はストレス性のものでした。次第に職場にいるとひどい動悸がして、自然と涙が出てくるようになったので、今度は精神科に通うように。そこでの医師の勧めもあって退職することにしました」

 野崎さんはしばらくの間、休養することにします。

休養後に再度営業職に転身

「地元に帰って休養することにしました。適応障害だったので、仕事から離れることで回復しました。ゆっくりしながら色々と考えたんですが、それまでのキャリアがリセットにされるような転職はリスクがあったのに、あまり考慮できなかったのが今回の敗因だと思いました

 そうして考えているうちに、営業の仕事自体は嫌いではないことに気づきました。特にお客さんへのフォローや関係構築は得意だったので、次はその点を活かせる仕事が良いんじゃないかと思いましたね。今は地元で、地域採用で就職した食品メーカーの営業職に就いています。まだ初めたばかりで勉強期間中ですが」

 当時のような辛い場違い感はなく、ルートセールスで自分の得意な部分を活かせそうと語る野崎さん。現職に限界を感じたときに目が行きがちな「未経験歓迎」求人。もちろんしっかりとフォローしてくれるところのほうが大半でしょうが、そうでもない企業が紛れていることを肝に銘じておきたいところです。

<TEXT/和泉太郎 イラスト/磋藤にゅすけ>

-[コロナ禍の困った転職]-

込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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