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「未経験歓迎」の落とし穴。SEに転職した27歳が、罵倒されて精神科に通うまで

コラム

 コロナ禍以降、会社や事業の将来性に不安を感じて転職を検討するようになった人の話をよく聞きます。人材派遣の営業職をしていた野崎悠真さん(仮名・27歳)も、同様の理由でコロナ禍に転職活動に臨んでいます。

転職

画像はイメージです(以下同じ)

 が、その結果は本人曰く「これまでの人生で最大の失敗」になってしまったそうです。

ひろゆきの動画で転職を決意

「私はベンチャー系の人材派遣企業で営業をしていたんですが、労働時間が長いわりに給料が安くて……。新規開拓営業だったこともありこのまま続けるのはきついなと思っていました。それにコロナ禍で業界自体が厳しくなったことも転職を考えるきっかけに。

 リモートになってからYouTubeをよく観るようになったんですが、ひろゆきさんがおすすめの仕事としてSEを上げていたのも決断するきっかけになりました。未経験歓迎の求人も見かけましたので、思い切って挑戦してみようかなと」

 そうして転職を決意した野崎さんでしたが、転職活動に踏み切るにはそれなりの覚悟が必要だったといいます。しかし、予想外の結果が……。

内定が出て安心したけれど…

喜ぶ男性

コロナ禍の中での転職活動でしたし、異業界・異業種への転職だったので苦労するものと思いましたが、あっさりと内定がもらえたんです。独立系のSIer(システムインテグレーター)企業だったんですが、業績好調で積極的に採用を行なっているとのことだったので、タイミングが良かったんだと思いました」

 そうして新たな職場に就いた野崎さんですが、働き始めてからも驚いたことがあったそうです。

研修期間が考えていたよりもずっと短かったんです。自分なりに勉強はしていましたが、ほぼ未経験な状態だったのに、入社からひと月ほどで派遣先に送り込まれることになりました。何より驚いたのが、派遣先の企業との面談の際に自分を推薦した営業担当が壮大に話を盛ることでした。私が趣味でアプリを制作しているとか、全然知識が無いプログラミング言語を使えると説明していたんです」

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