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ビッグボス・新庄剛志監督は「新時代のリーダー」か?厳しい発言を放つ狙い

学び

「結果を出せなければクビ」はシンプルで強力

クビ 解雇

 これは一般企業のKPI管理でも言えますよね。あくまで例ですが、「いくら売上を上げたって、営業利益がマイナスになったら意味ないからね。そういう部門はいらないよね」という発言を社長がしたら、売上偏重の空気は一瞬で霧散するでしょう。「何を重んじるか」をわかりやすく言語化するという、過去も現在も変わらないリーダーシップを新庄BIG BOSSは発揮しています

 また、新庄BIG BOSSは複数年契約の打診を断り、1年契約にしています。コーチの契約についても以下のように明言しています。

「コーチもそう。1年契約で。選手を育てられなかったらクビになってください、っていうふうに迎え入れるんで」。プロであるからには、結果を出せ。結果を出せなければクビ。シンプルかつ強力なリーダーシップスタイルです。

いつも甘い顔のリーダーは組織をダメにする

 勝手な想像ですが、新庄BIG BOSSは「選手を育てる」という目標を、より定量的な結果指標や行動指標に落とし込み、それを達成できたコーチは高く評価し、そうでなかったらクビ、というルールを厳格に運用するのではないでしょうか。

 リーダーがいつも甘い顔をしてメンバーに迎合していると、組織はどんどんぬるくなってしまい、結果が出なくても、なあなあですまされるようになり、結果的に競合に勝てなくなってしまいます。一見、自由そうにみえるBIG BOSSチームも、高いプレッシャーの中で規律をもって、日々鍛錬をしていくのだろうなと思います。

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