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創立40周年で「No.1」を狙う、ファミリーマートに新ブランドの狙いを聞いてみた

ビジネス

 たまに惣菜を買って、料理する時間を削減したいとき、便利なのがコンビニやスーパーだ。しかし、外出しなければならないコンビニ業界は、コロナ禍で少なからず影響を受けたようだ。

 2021年5月11日、日本惣菜協会は2020年の惣菜市場の市場規模を発表した。同協会によると、コンビニ業界の売上は前年比6.4%減の3兆1496億円となり、11年ぶりに前年比割れした。これはコロナにより外出が減ってしまったからだと推測している。

ファミリーマート

田町駅(港区)「ステーションタワーS」3F ファミリーマートムスブ田町店

 セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンがコンビニチェーン業界の御三家だが、なかでもファミリーマートは2021年9月に創立40周年を迎え、「40のいいこと」の一環としてプライベートブランドをリニューアル。渋谷駅に「そろそろ、No.1を入れ替えよう。」とする交通広告を掲げたことも話題となった。今回はファミリーマートの広報担当に、プライベートブランドのリニューアルや40周年の取り組みについて取材をした。

新ブランドの惣菜が好調に推移

 2021年10月19日に新しいプライベートブランドとして「ファミマル」を展開させたファミリーマート。この名前の由来は何だったのか。

「まず『ファミリーマートのプライベートブランド商品であることがすぐわかる』こと、『自信を持ってすすめるクオリティであることが伝わる』こと、『老若男女あらゆる世代・性別の方々が理解できる』ことを目的としました。そしてキーワードである『おいしい◎うれしい◎あんしん◎』の二重丸=“マル”と“ファミマ”を掛け合わせて『ファミマル』となりました

 新しいブランドに切り替えてから、利用者の反応や売上変化などあったのだろうか。

「展開して日がそれほど経っておりませんので詳細は差し控えさせていただきますが、お惣菜はテレビCMでも実施した商品を中心に、好調に推移しています」

商品名を下の位置に変えた理由

ファミリーマート

商品を下に陳列しても文字が見えるように、商品名を下の位置に変えた

 また、ファミマルは、商品名を陳列棚でも見やすい下の位置に変えたりと、パッケージにもこだわったという。具体的にどこに力を入れたのか。

産地や製法、環境への配慮などの情報を“アイコン”としてパッケージに掲載しています。また、アイコンのなかで最もおすすめした要素を“アイキャッチ”として、カラーで大きく表示してパッケージ上で目立たせるようにしました。

 アイコンでは特に商品が信頼できる理由や、安全・安心の裏付けになる情報を中心に作成しています。お客様がどんな特徴のある商品なのか、どのような点で安心して買える商品であるかを、お客様視点から直感的に認識していただけるように工夫しました」

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