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「脳がバグる」とSNSで話題。即席チキンカツの玉子とじ丼の秘密をアマノフーズに聞いてみた

ビジネス

 自宅で水やお湯を入れるだけで本格的な料理が楽しめるフリーズドライ食品。わざわざ包丁やまな板、鍋などを使わなくても、ただお湯を注ぐだけで、一瞬で美味しい料理が食べられる。フリーズドライ食品は、コロナで外出を控える人たちのあいだでも注目を集めた。

アマノフーズ

「アマノフーズ」ブランドのフリーズドライを生産するアサヒグループ食品・岡山工場

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 そんななか、アサヒグループ食品から販売されている「フリーズドライの匠 チキンカツの玉子とじ」が「脳がバグる」とSNSで話題となっていた。一体どんなものなのか、今回はアサヒグループ食品株式会社 アマノブランド企画室 技術顧問 島村雅人氏に取材を試みた。

フリーズドライの技術とは?

 フリーズドライ食品とは、調理した料理をマイナス約30度で凍結させた後、真空下で乾燥(昇華乾燥)させた食品のこと。

 TPCマーケティングリサーチ株式会社の「2020年フリーズドライの市場分析調査」によると、2019年度のフリーズドライ食品の市場規模は前年度比8.2%増の345億円となった。同社は2020年度もコロナ禍で内食や個食が増え、さらに拡大すると見通している。島村氏がポイントを解説する。

アマノフーズ

「チキンカツの玉子とじ」(1000円税込・2個入り)を実際に購入してみた

高温をかけずに乾燥させるので、調理後の状態と比較して色・香り・風味や栄養価が損なわれにくくなります。お湯を注ぐだけですぐ食べられることから、日常的にお楽しみいただけます。そして常温で長期保管が可能なので、備蓄食や登山、旅行や出張などの携行食としても活用されています」

再販の繰り返しだった

アマノフーズ

アサヒグループ食品 アマノブランド企画室 技術顧問 島村雅人氏。「フリーズドライの匠」シリーズの生みの親であり、商品キャラクターでもある

 アマノフーズ「フリーズドライの匠 チキンカツの玉子とじ」は、2015年10月に数量限定商品として販売され、すぐに完売。再販を望む声が多く、以降、たびたび数量限定で販売を繰り返してきた。

「チキンカツの玉子とじはアマノフーズで初となる揚げ物のフリーズドライ食品で、『フリーズドライの匠シリーズ』として発売しました。鶏肉の厚みがしっかりあるチキンカツと、かつおと昆布の合わせだしがたっぷりと含まれたとろとろ食感の玉子が楽しめます」

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