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歩くだけでコーヒーが無料に!米国発「移動」でマイルが貯まるアプリの仕組みとは

ビジネス

移動を通じて人々に喜びや幸せを

清水:かなり多くの企業とのコラボが可能と言えそうですね。

高橋:実際、アメリカでは多種多様な企業200社以上と提携しています。今後は日本でもユーザーの声を聴きながら日本のユーザーに合ったサービスを盛り込んでいきたいと考えています。

 具体的にはアメリカにおけるユーザーの約6割が20代~40代の女性ですが、日本ではどの層がメインユーザーとなるのか、どんなサービスや特典を期待しているのかを分析する必要があります。他にもアメリカでは自治体と連携することで交通渋滞の軽減につながるなどの成果が出ており、今後は日本でも様々なパートナーシップを提案していきたいです。

清水:日本とアメリカでは人々の行動パターンも異なると思います。アメリカはよく「車社会」だとか言われますが、日本ではどのような展開をお考えですか?

高橋:行動パターンは違えど、コロナ禍において自分自身の生活や健康面を見直す人が増えたという点は共通している部分だと考えています。数年後、どのような世の中になっているかはわかりませんが、どんな世の中であっても移動が生活を豊かにする要素であることに変わりはないと思うので、「アメリカだから」「日本だから」ではなく移動を通じて人々に喜びや幸せを提供していきたいです。

清水:面白い企業を手がけられている高橋さんの「シゴトズキ」がわかる写真を見せていただけますか?

ステージに立ったら頭が真っ白に

マイルズ

高橋:これは2016年の「TEDx」に登壇したときの写真です。TEDは「12分間で自分のストーリーを伝える」という場なんですが、昔から好きでよく見ていました。当日のリハーサルではステージに立ってから頭が真っ白になって最初の文章が出てこなかったんです(笑)。

清水:えーっ!

高橋:普段から登壇する機会はあるので、あまり緊張しない質(たち)ではあるのですが、このときだけは本当に緊張してしまって(笑)。リハーサル後に一度家に帰って、お風呂に入ってリラックスして本番に臨んだときの写真ですね。

清水:TEDではどのようなお話をされたんですか?

高橋:当時はUber Japanの代表をしており、ボタンを押すと車が来るライドシェアという「住民が住民を支え合う」サービスを地方の自治体と一緒に展開していました。過疎化が進む地域を含め、今後の日本では交通シェアリングを考えていくといいのではないかというテーマでお話をしました。

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