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四国新聞の“報道”に抱いた違和感。衆院選「香川1区」ウォッチしたダースレイダーが解説

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四国新聞の選挙報道に感じた違和感

 ここでもうひとつ、香川1区を選んだ理由が出てきます。現地メディアの選挙報道に疑問を抱いたからです。

 実は、香川県の新聞シェアの6割を占める四国新聞は、平井さんのお母さんが社主で、弟が社長です。そんな平井さんの一族経営の会社である四国新聞の報道姿勢を僕らは注目していました。特に、プチ鹿島さんは新聞を並べ読みする芸人なので、四国新聞の報道を以前から非常に気にしていたのです。

 今回の衆院選前にも、気になる記事が四国新聞にはありました。当初、香川1区では日本維新の会が町川順子さんという候補を立てていたのですが、公示前の段階で小川さんが町川さんに「出馬を取り下げてほしい」と、町川さんの実家の家族や日本維新の会の馬場伸幸幹事長のもとに行ったという記事が掲載されたのです。10月12日のことです。

 これは小川さんを批判的に論じた内容なのですが、当の本人への取材がされた形跡がないんですね。この件は毎日新聞も報じていましたが、そこでは最初に小川淳也議員の「野党が一本化を目指すのは当然で、できなければ立候補の自由がある」とのコメントを載せています。このように、コメントの有無でかなり記事の印象は変わるんですけど、四国新聞は載せていません。

香川1区にプチ鹿島さんと行ってみたら…

町川順子氏と

町川順子氏と

 僕は衆院選前の別のインターネット番組で小川さんと共演した際にこの質問をしたら、町川さんとはもともと顔見知りであることや、日本維新の会も含めて野党一本化し、自公と1対1の構図に持ち込むことが大事だと考えていたことを答えてくれました。

 まぁ、この小川さんの考え方にはまたいろいろ意見があるでしょうが、四国新聞はなぜ本人に取材しなかったのかと非常に不思議に思いました。

 で、香川1区に僕とプチ鹿島さんが行ったところ、大っ変に面白い体験が出来ました。

 まず、選挙活動最終日の30日の朝、うどんを食べてから商店街を歩いていたら、自転車街宣中の小川さんにばったり会いました。そのあと選挙事務所にも案内されて、秘書の方から小川陣営の選挙戦の話を詳しく伺うことができました。全国からボランティアが集まり、祭りの準備万端。秘書の話を聞いてるだけでエネルギーに当てられて、こちらも元気になりそうな熱気でした。

 その後、同じ交差点でれいわ新選組の比例候補の小泉敦さんとばったり会ってお話をうかがったり、日本維新の会の町川さんの選挙演説を最前列で聞いたりしました。

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