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フェイスブックが社名変更。1兆1400億円投資する「メタバース」はどんな世界なのか

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 Facebookは現地時間2021年10月28日、VR/AR開発者向けカンファレンス「Connect2021」の基調講演のなかで、社名を「Meta」に変更すると発表した。今後は仮想空間「メタバース」に関するビジネスに注力していくという。

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カンファレンスで公開されたメタバースのイメージ映像。アバターの人物が仮想空間内でコンサートや買い物を楽しんでいる(画像は同社YouTubeより、以下同)

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 同社がめざす仮想空間の世界とは、一体どのようなものなのだろうか? 今回発表されたビジョンやその背景を紹介するとともに、その実現可能性について考えた。

「SNSの会社」からの脱却をめざす

 基調講演では、同社の描くメタバースのビジョンとして、仮想空間内で人々が交流するイメージ映像を紹介。

 今後はFacebookやInstagramといった従来のアプリとメタバースの2本柱で事業を構成するとした上で、それを包括する企業ブランド名として「Meta」が披露された

 近年の同社は、メタバース事業へ本腰を入れる姿勢を示してきた。2021年8月に、VR空間内で会議を行えるプラットフォーム「Horizon Workrooms」のベータ版をリリース。10月17日には欧州でメタバース開発のための人材を1万人雇用する計画を発表した

欧州で1万人雇用する計画が

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ロゴと共に公開された新社名「Meta」。なお、SNSの名称としての「Facebook」は今後も残る

 また、25日に公開された第三四半期決算では、メタバース関連部門の「Facebook Reality Labs」に対して2021年で約100億ドル(約1兆1400億円)を投資し、今後数年間は投資額を増やすとの見通しも示している。

 さらに、今回の発表でも、メタバース関連のクリエイーター育成のために1億5000万ドル(約170億円)を投資する意向を示すなど、相当な熱意を注いでいることがうかがえる。

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