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“ちょんまげ社長”が切り込むノンアル市場「発酵ジンジャーエールを世界に」

ビジネス

「見沼田んぼを再生したい」から生まれた

 とはいえ、この段階ではまだ「発酵ジンジャーエールをビジネスにする」という発想には至っていない。醸造会社を立ち上げようと決意したのは、いつものようにさいたま市の農家へ野菜を買いに行ったときのことだった。

「見沼田んぼを車で通っているとき、ふと『休耕地が多いな』って気づいて。せっかく立派な土地があるのにもったいないなと思いました。そのとき、発酵ジンジャーエールをつくったときの記憶とリンクしたんです。見沼田んぼはかつて生姜栽培が盛んな土地でした。その休耕地で再び生姜を栽培してもらい、それを買い取って発酵ジンジャーエールをつくれば休耕地は減るし、さいたま市の名物になるかもしれない。『やるしかない』と思いましたね」

 行動にうつし始めたのは2年前の2019年。当時、酒類や飲料の販売には詳しかったものの、製造業に携わった経験も、醸造の知識もなかった。近隣の醸造所に「無償でいいので働かせてください」と頼み込み、働きながらノウハウを吸収したという

ゼロからの発酵ジンジャーエールづくり

周東孝一さん

 がむしゃらに準備を進めるなか、想定外の事態にも直面した。新型コロナウイルスの流行で醸造所の完成が大幅に遅れたのだ。予定していた商品完成時期が数か月ずれ込み、発売に際してのイベントも次々と中止になった。

 早朝から深夜まで働き詰めの日々が続き、心身ともに疲弊して追い込まれた時期もあったそうだ。そんなとき、タンクから注ぐ発酵ジンジャーエールの味に励まされたという。「こんなにおいしいんだから、早く世の中に出さなきゃ」その気持ちが周東さんを突き動かした

 そして、試行錯誤の末に完成したのが「GINGER SHOOT」だ。現在は「honey bee」と「northern dark snail」2種類のフレーバーを定番品として展開している。

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