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ビジネス英語で「I’m sorry」の一言が絶対NGである理由

学び

筆談やチャット、メールを使ってもいい

 英語で仕事をする時、「英語ができなくて済みません」と思うのをやめて、「あなたが日本語がわからないので、私が英語で話してあげているのだ」と思うこと。

 英語に自信がないとどうしても声も小さくなりがちで、視線は宙をさまよい見るからに自信なさ気な雰囲気になってしまいます。そんな態度で会議や交渉に臨んでも、良い結果が得られるわけはないですよね。

 ちょっと考えてみましょう。本来ならば、日本とビジネスする相手が、日本語を話してくれたっていいわけです。でも、残念ながら、相手が日本語を話せないから、こちらが「英語で話してあげているのだ」と思うことにすればいいのです。だから、もしわからなかったら堂々と聞き返せばいいし、どうしても通じなければ、筆談やチャット、メールを使ってもいいのです

 クライアントさんに「この気持ちの持ち方だけでも、だいぶ気が楽になりました」と言われた考え方です。繰り返しになりますが、あなたが本来勝負すべきは、英語力や発音の善し悪しではなく、仕事の中身であるべきです。多少英語がつたなかろうが、堂々と自分の考えを述べ、専門性を発揮する、そんな人のほうが「一緒に仕事をしたい人だ」と思われますよね。

コミュニケーションの方法はいくらでもある

テレワーク

 真の目的は「きれいな英語を話すこと」ではなくて「仕事をしっかり終わらせること」なのに、自分の英語力ばかりにフォーカスが向いてしまい、本来の目的を見失ってしまっている人が多いのではないかな、と思うこともあります。

 もちろん、事前に準備できる事はしましょう。まず、話す英文はなるべく短く明瞭にすること。難しい表現や、長い文章で話す必要はありません。1文が7語以上になるようなら、2つに分ける、など話しやすくなる工夫をしましょう。発音しづらい単語があるなら、別の単語で置き換えることができないか、というのも検討してください。

 わかりやすいスライド資料を作っておくとか、どうしても自分一人では説明が難しい部分は、誰かに手伝ってもらってもいいのです。何度言い直しても通じないならば、スペルを書いてみせる、会議が終わった後にメールやチャットでフォローするなど、コミュニケーションの方法はいくらでもあるはずです。

 これをお読みのあなたは、今すぐ「英語ができなくてすみません」と言うのをやめましょうね。

<TEXT/ビジネス英語トレーナー そのはたちえこ>

ビジネス英語トレーナー。外資系企業でのマネジメント経験を活かした、現場目線でのビジネス英語講座が好評。モットーは「ビジネス英語は、”中学英語+αで十分!”」。2021年より株式会社マーケティングフルサポートにて「オンライン英語コーチの学校」の講師を担当

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