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メルカリが上場以来初の黒字に。追い風になった「アメリカ攻略」とは

ビジネス

 メルカリが2018年の上場以来、初めて通期の黒字となりました。2021年6月期の売上高は前期比39.1%増の1061億1500万円、営業利益は51億8400万円(前年同期は193億800万円の営業損失)となりました。

 日本でも数少ないユニコーン企業であり、売上高を約40%増のペースで成長してきたメルカリ。黒字化できていなかったことが、むしろ不思議だと思うかもしれません。

メルカリ

※App Store「メルカリ」より

 長年、赤字の原因となっていたのは、無謀とも言われたアメリカ市場への進出です。その先行投資が膨らんでいました。なぜ、メルカリは黒字化できたのでしょうか? この記事はその要因を解説する内容です。

広告費の大幅な削減で販管費率を26%減

メルカリ原価と販管費

(決算短信より筆者作成。以下同じ)

 メルカリは2021年6月期に販管費の大幅な削減に成功しています。黒字化できた最も大きな要因は販管費を抑制できたことです。

 2020年6月期は販管費率が98.2%まで膨らんでいます。最も割合が多いのは広告などのプロモーション費用です。2021年6月期の販管費は766億1700万円で、前期比2.2%しか増加していません。しかし、売上高は1061億1500万円で前期比39.1%も増加しています。2020年6月期と販管費がほぼ同じ水準で売上を40%近く伸ばしたことが黒字化のポイントです

 メルカリのビジネスモデルは非常に単純です。アプリを使う人を増やし、売買を活性化させて手数料を稼ぎます。アプリ内で取引される金額のことを流通総額といいます。それをいかに増やすかが重要なのです。

後発なのに老舗のヤフオクに肉薄

メルカリ業績推移

 メルカリの国内の流通総額は7845億円です。手数料は10%なので、ざっくりと784.5億円がメルカリの売上高となります。競合のヤフオクの流通総額は8502億円(2020年度)でした。後発のメルカリが老舗のヤフオクに肉薄しています。

 ヤフオクはコロナ特需で2020年度の流通総額を伸ばしましたが、長らく8000億円前後で頭打ちになっていました。しかし、メルカリの流通総額は毎年25%のペースで増加しています。もし、このペースが崩れなければ、2022年6月期に流通総額が9000億円を超えてヤフオクを追い抜きます

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