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メルカリが上場以来初の黒字に。追い風になった「アメリカ攻略」とは

ビジネス

流通総額を増やせれば黒字化も

メルカリ

2020年には「メルカリステーション」を新宿マルイ本館にオープン

 そのため、今回のメルカリの黒字については見方が大きく2つに割れています。「アメリカ攻略が上手くいって成長の足掛かりを作ることができた」というものと、「外的要因によって広告費を抑制しても流通総額がたまたま増えただけで、実力が伴うものではない」というものです。

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 その答えを出すことはできませんが、メルカリの業績が今後も伸びるのかどうかのヒントはあります。THREDUPは米国のファッションの中古市場の伸びを予測しています。それによると、2021年の360億ドル(3兆9600億円)から2025年には770億ドル(8兆4700億ドル)まで2倍以上伸びるだろうとしています。

 アメリカのメルカリでの取引のうち、40%はファッションが占めているため、今のペースで流通総額を増やすことができれば、恒常的な黒字化に期待できます。それを投資に回して事業を拡大する未来が見えます。

<TEXT/中小企業コンサルタント フジモトヨシミチ>

外食、小売り、ホテル業界を中心に取材を重ねてきた元経営情報誌記者。現在はコンサルタントという名の中小企業経営者のサンドバッグ役を務めるかたわら、経済の面白さを広く伝えるため、開示情報を分析した記事を書いている。好きな言葉は美食家・北大路魯山人の「硬め、麺少なめ、ニンニクマシマシ」

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