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営業成績ビリの新卒社員を劇的に変えた先輩の「ナンパ式営業特訓」

学び

 業務後、先輩に連れてこられたのは地元のターミナル駅。そこで、金融アスペ君が、先輩から出された指令とは?

「度胸をつけるために駅前でナンパをしろと命じられました。僕は学生時代はナンパなんて無縁な生活をしていて、どちらかと言えば“陰キャ”(内向きな性格のこと)だったので、もうどうしたらいいか。今、思うと完全なパワハラですよね(笑)

 戸惑いはあったものの、持ち前の真面目さも手伝い、先輩の指示通りナンパを始めたそうです。

先輩の指示でひたすらナンパを繰り返した結果

「これも仕事だと思ってガンバって、自分なりに試行錯誤を積み重ねて、なんとか女の子2人組を引っ張ってきては、先輩のおごりで4人で飲むってのを繰り返しました。そのうちだんだんコツが掴めてきました」

 特訓で得た気づきについて、金融アスペ君はこう語ります。

「たとえば、自分の第一声が意外と相手に聞こえてないことがわかりました。雑踏なら特にそうです。だから声を張ることを意識しましたね。語尾までハッキリと意識して話さないと相手には伝わらない。後は無意識に『まあ~』や『その~』といった接続語を使いがちなので、極力使わない。相手に自信なさげな印象を与えてしまいます

 こうした気づきによる意識の改善を進めた結果、1か月後には週3でナンパをすれば、1勝2敗くらいの勝率で、ゴールを決められるほど、腕前が上達したといいます。

年上美女の正体に仰天

「で、いつものようにナンパしてたら、その日はけっこう年上のキレイめな女性2人組を連れ出すことができたんです。個室居酒屋でいい感じになって、その場でキスとかしまくって。もちろんその後はホテルに行きました

 年上美女と一夜を過ごした金融アスペ君。翌週、いつものように出勤すると支店長から呼び出されます。

どうやらその女性、銀行のお偉いさんの愛人行員だったみたいで。居酒屋でイチャついていたのを誰かにタレコミされたみたいで……今思えば女性から『私、君のこと知ってるかも』とか匂わされてたので、明らかに関係者だった(笑)」

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