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優しい隣人には引きこもりの娘が…20代女性が「格安2DK物件」に引っ越して後悔

コラム

会話が成立しないが母親は満足げ…

 そうして現れた娘さんは……。

「髪はボサボサで、身体はガリガリに痩せていて、真夏なのに上下スウェット姿。こちらが何か話しかけても何も答えてくれなく……。異様な感じがして私は戸惑うばかりでしたが、母親である隣人は私たちの様子を見てニコニコしていて……すごく奇妙な時間でした

 古橋さんは友人関係を築くのは無理だと思ったそうですが……。

「私の思いとは裏腹に、接触する機会は増えていく一方。夕飯に招待されるようになって、3人で夕飯をとることもありましたね……。『娘があなたのことを慕っている』と言うんですが、まともに会話もしてませんし、そんな感じは全然しませんでした。

 徐々に隣人が娘さんを連れて私の部屋に遊びにくるようにもなってしまいました。忙しいと断っても、『少しだけだから』と強引に。娘さんと2人きりにされるんですが、やはりコミュニケーションは全く取れませんでした。私に話しかけられるのが苦痛そうで……うめき声を出したり、イラついた様子で腕をボリボリと掻いたりするので、段々と声をかけられなくなりました」

コンビニ飯ばかり食べていたら怒られて

コンビニ

 次第に隣人に恐怖心を感じるようになったといいます。

「隣人はしきりに『あなたは私の娘のようなもの』と言い、私がコンビニ飯ばかりだと気づくと、本気で怒られるようになりました。隣人との関係ではなくなっていて、勝手に家族面され、ひどく居心地が悪い感じが否めませんでした」

 だんだんと古橋さんは追い詰められるような感覚に陥っていきます。

「家に帰るのが嫌になっていきましたね……。連日訪ねてくるようになって、私が帰宅すると、玄関を開ける前にやってきて一緒に上がり込んできたりするんです。そうして待っているのは、隣人からの小言と、娘さんとの2人きりの時間です。頭がおかしくなりそうでした」

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