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20万円損した投資ビギナーが聞く、暗号資産で「買うべき2銘柄」と注意点

コラム

 2020年から日本でも再度注目を集めてきていた暗号資産市場。20代フリーライターである筆者もその流れに乗り、「今年は暗号資産の当たり年らしい」という言葉をたよりに、昨年手に入れたあぶく銭で暗号資産投資を始めました。

仮想通貨

※画像はイメージです(以下同じ)

 もちろん仕組みについてしっかりと理解して投資に臨めれば良いのですが、なんだか覚えるべきことが多そうでハードルが高い……。

 前回のインタビュー記事では「今年は暗号資産の当たり年らしい」という言葉をたよりに暗号資産投資を始めたものの、20万円以上の大損をこいた筆者が、最近の暗号資産市場の動向を専門家の元ゴールドマン・サックス証券で暗号資産投資に詳しい、株式会社クリプタクト・代表取締役 Co-CEOの斎藤岳さん(@cryptact_gaku)に聞きました。

FXが得意な人に向いている

日和下駄

筆者(日和下駄)の暗号資産の運用成績。今は50万円が半額に…

 今回は、引き続きに投資の心構えやオススメの買い方を聞きます。まず気になるのは、他の投資と比較した際の暗号資産投資の特徴。どういった人に向いているのでしょうか。

「実はこれまでに存在している投資対象の中で、暗号資産に比較的よく似たものがあります。それは為替、つまりFX(外国為替取引)ですね。暗号資産は、ビットコインなどの仮想通貨に代表されるように、短期的には通貨のようなテクニカルを中心とした投資家層が多いです

 そのためわかりやすく考えるなら、値動きの激しいFXと捉えるといいでしょう。なので、短期的なトレードで考えるのであればFXに向いている人は相性がいいと思います。一方で、長期的な視点でいえば、目先の損益に惑わされず、リスク管理は行いつつも長期保有を目指す人も、暗号資産投資にも向いていると言えるでしょう」(斎藤さん、以下同)

資産管理には気をつけて!

斎藤岳

株式会社クリプタクト代表取締役 Co-CEO斎藤岳さん

 なるほど。しかし、FXというと投資の中でもハードルが高いもののように思えるのですが、投資初心者が手を出して危なくないでしょうか。

先ほど述べたように性格的な向き不向きはありますが、初心者だから危ないということは必ずしもありません。レバレッジなどかけず、事前に決めた予算の中で運用すれば大丈夫だと思います。ただ1つ注意する点があるとすれば、資産管理の問題でしょうか」

 というと?

「暗号資産にネガティブな印象を持っている人も多いかと思いますが、その大きな要因に2018年に国内大手取引所『Coincheck』で起きた大規模流出事件があると思います。現在はこの一件を教訓として、国内取引所がこぞってセキュリティ対策に力を入れるようになり、流出した際に補償が可能なよう法的に義務付けられるなど、国内取引所に預けている分には世界でも有数の安全性を誇るようになったのですが……」

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