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五輪を技術で支えた日本のスゴい会社たち。利益率驚きの20%超えのところも

ビジネス

クレー射撃用の上下二連銃を製造

猟銃

画像はイメージです

 日本では競技人口が12万人ほどと少なく、マイナースポーツの代名詞とも呼べるクレー射撃。しかし、射撃の歴史は古く、狩猟文化が色濃い欧米を中心に幅広く親しまれています。

 オリンピックでは陸上競技に次いで参加する国や地域が多く、様々な国にメダルを獲得するチャンスがある競技です。

 事実、先のオリンピックではクレー射撃女子トラップでイタリア半島の北東部、山岳地帯にある小国家サンマリノのアレッサンドラ・ペリリ選手が銅メダルを獲得しました。サンマリノがオリンピックでメダルを獲得したのは、これが初めてです。

 クレー射撃は上下二連銃という、筒が2つ縦に並んだ散弾銃を用います。『アイアムアヒーロー』という漫画で主人公が所持していたものというと、イメージしやすいかもしれません。この上下二連銃の製造をしているのがミロクです

 ミロクは2021年10月期第2四半期の売上高が前期比1.2%増の72億4900万円となりました。当初は売上高71億円を予想しており、2.1%上回って着地。営業利益も予想を15.6%上回りました。国内では競合となる会社が少なく、業績が安定している会社です。

有名ブランドに認められた技術力

オリンピック

(代表撮影:雑誌協会)

 ミロクは1893年に弥勒蔵次(みろくくらじ)氏が猟銃の生産を始めたことが誕生のきっかけとなりました

 終戦直後はGHQによって銃器の製造が禁止されていたため、捕鯨砲の製造に注力していました。1951年に銃器製造が解禁され、猟銃製造事業をスタートします。

 転機となったのは、1966年のブローニング・アームズとの業務提携。ブローニング・アームズは1878年にアメリカで誕生した銃器メーカーで、銃器設計の巨匠であるジョン・ブローニングが設立した会社です。

 この会社は競技銃において最も優れた技術を持ち、数多くの良作を世に送り出したことで知られているメーカーでした。現在でもアメリカを代表する銃ブランドです。

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