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宇多田ヒカルが告白「ノンバイナリー」って何?“らしさ”求める社会への課題も

 歌手の宇多田ヒカルが6月26日のインスタライブ中、自身が「ノンバイナリー」であると公表したことが話題になりました。

宇多田ヒカル

宇多田ヒカル『初恋』 エピックレコードジャパン

 ノンバイナリー(non binary)は、「ジェンダーバイナリーな考えをもたない」と直訳することができます。つまり、男性か女性かの二元的なものに制限しないことを意味します
 当事者以外にも、性について興味関心を抱きノンバイナリーという言葉を知る人はいますが、今回のニュースで初めてその言葉に触れた人がほとんどかもしれません。

 セクシュアリティやジェンダーなど、ありのままの自分をオープンに表現することはまだ勇気のいる社会。そんななか著名人が自身の性について公表することは、より多くの人が性のあり方について考えるきっかけになったのではないでしょうか。

 ノンバイナリー含めた性のあり方が多様化する今。マイノリティが少数派ではなくなる時代が到来するのかもしれません。LGBTQ当事者で、クィアマガジン『purple millennium』を運営する筆者が、ノンバイナリーという性のあり方について解説します

ノンバイナリーという“性別にとらわれない生き方”

 前述のとおり、ノンバイナリー(non binary)は、「ジェンダーバイナリーな考えをもたない」、つまり、男性か女性かの二元的なものに制限しないことを意味します

 たとえば、「女子力」という言葉が日常で使われていることや、男女でファッションやメイクの選択肢が異なること、旅行の予約で男女の人数を聞かれることなど。社会では男性か女性かが重要であるかのように考えられています。ですが、こういった二元的な考え方に違和感をもつ人が声をあげつつあります。

 宇多田ヒカルさんは、自身のインスタグラムの投稿で「日常的に『ミス・ミセス・ミズ』を選ばなければいけないことにうんざりだ。自分の婚姻状態や性別を前面に押し出す呼ばれ方に違和感しかない」と訴えました。

「しっくりこない」「仕方なく選んでいる」当事者の声

疑問

※イメージです(以下、同じ)

 同じように違和感を抱える人は少なくないはずで、そういった既存の考えが浸透していることから、筆者は「今まで女として扱われてきたけど、正直しっくりこない」「男女の選択肢しかないから仕方なく男を選んでいる」と語る当事者の声を何度も聞きました。

 男性はスカートは履かない、女性はメイクをして身なりに気をつかうべきだ……といった社会的抑圧による生きづらさ。自分らしい服装やメイクをしているだけなのに、誰かに写真を撮られたり笑われた経験をもつ当事者は多く、差別や偏見はまだまだ存在することが現実。

 最近では、社会に対する疑問や違和感の声をあげる人は増えてきたものの、社会に根付いた「男らしさ・女らしさ」の先入観を払拭するのには時間がかかるのかもしれません……。

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