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フード配達員の“つまみ食い”、米国で問題になっている驚きの実態とは

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つまみ食いの対策はあるのか?

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 その一方で、不正開封防止シールを剥がしてつまみ食いする不届き者も登場している。そのエピソードは2021年7月13日放送のラジオ番組で紹介された。

 ファストフード「タコベル」で注文した客が、配達された袋のシールが剥がれていることに気づいたという。配達したのはドアダッシュのフード配達員。注文した「Doritos Locos Taco(ドリトス・ロコス・タコ)」1個が袋に入っていなかったのを客が確認した際、客は「店で入れ忘れたのだろう」と考えたが、ドアダッシュでは客の玄関先に配達した袋を置いた証拠にスマートフォンでその袋の写真を撮る規則があるため、配達員のつまみ食いが発覚した

 なんと、その写真に写っていた配達員の2本の指にはオレンジ色のタコスの粉が付着していたのだ。袋に入っていなかったタコスの色はまさにそのオレンジ色。「つまみ食いの証拠写真」をフード配達員は自分で残してしまったというわけだ。この客はこの証拠写真をソーシャルメディア「TikTok」に笑いながら掲載しているところがなんともユーモアあふれる米国らしい。

 朗報もある。2021年4月2日放送のロサンゼルスのテレビニュースでは、2017年に登場した配達ロボットスタートアップ「Kiwibot(キウイボット)」とフードデリバリーサービス「MealMe(ミールミー)」のビジネス提携ニュースを紹介していたが、「今後、フードデリバリーサービスはラグジュアリーなサービスではなく、必要不可欠なビジネスになっていくだろう」と「Kiwibot」のCEO(最高経営責任者)Diego Varela Prada(ディエゴ・ヴァレラ・プラダ)氏はインタビューで強調。

 ロボットによるフード配達は、つまみ食いされる可能性のある人間による配達に比べてサービス料金を50%抑えることができるという。

 コロナ禍が収束したとしても、消費者は「レストランの美味しい料理が簡単に自宅で堪能できる」ことを一度味わってしまうと、今後もフードデリバリーサービスを多用していくだろう。「フード配達員のつまみ食い」問題がさまざまな方法で解決されることを期待したい。

<TEXT/藤本庸子 Yoko Fujimoto>

米国カリフォルニア州ロサンゼルス33年在住のフリーランスライター。雑誌「アンアン(anan)」「メンズクラブ(MEN’S CLUB)」などのライターを経て、米国へ移住。米国起業家向け雑誌トップの「Entrepreneur Magazine」にてスタッフライター、NHKラジオ第一放送「ラジオ深夜便」ワールドネットワークにてリポーターの経験も。現在、新聞、雑誌、ウエブサイト、ラジオ、テレビなど、さまざまな分野および媒体をこなす

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