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LINEのマッチングアプリを恋愛のプロが酷評。潜入したら「未来がない」かも

暮らし

 ここ数年、マッチングアプリに関心を持つ人が増えたことを受け、マッチングアプリの運営に乗り出す企業は少なくない。メッセージアプリ「LINE」もその1社である。

LINE HOP

画像は公式サイトより

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 2020年8月、結婚支援事業などを手掛けるDiverseと共同出資し、マッチングアプリ「HOP」を首都圏限定でリリース。12月に全国展開をスタートした。

 みなさんご存知のスーパー大企業・LINEが運営するマッチングアプリであり、話題性はありそうだが、実際にあまり使用している人の声は聞こえてこない。そこで、マッチングアプリでこれまで多くの女性と会ってきた筆者が、「HOP」を使用した感想を語りたい。

【後半】⇒「LINEのマッチングアプリを使ってみた。出会いにくい不満ポイントだらけ」を読む

友だちの友だちと付き合いたい?

 まず、「HOP」の特徴から紹介する。最も注目すべきは、“友だちの友だち”と知り合えることだろう。LINEの“友だち”を「1HOP」、“友だちの友だち”を「2HOP」、“友だちの友だちの友だち”を「3HOP」といった寸法で、LINEに登録している“友だちの友だち”と知り合うことができる。そのため、サクラや業者に遭遇するリスクは低くなる。

 しかし、「近いコミュニティの人とは付き合いたくない」という理由から、マッチングアプリに登録する人は多い。一番のセールスポイントが一番のウィークポイントになっている気がする……。

 懸念はまだある。「HOP」はLINEに登録されている友だちの数が大きく影響するため、あまり友だちが少ない人には向いていない。筆者は友達が少なく、仕事の関係者とはLINE交換しないためLINEの友だち数は約90人(※平均は約120人らしい)。

 しかも、8~9割はマッチングアプリやストリートナンパで知り合った女性で、非常にアンバランスな友だち事情となっている。ちゃんと知り合えるか不安でしかない。

 ちなみに、料金は1か月:3600円、3か月:7100円、6か月:11000円、12か月:15800円。マッチングアプリ最大手の「Pairs」はクレジット決済の場合、1か月:3590円、3か月:7050円、6か月:10980円、12か月:15840円なので、高くも安くもない。最低限、「Pairs」レベルの出会いを期待したくなるが、その思いは簡単に打ち砕かれる……。

無料いいねが余る非常事態

LINE HOP

 実際に使ってみた感想を記していく。筆者はとある週末の夜に「HOP」を登録した(※マッチングアプリに登録した直後は、相手画面の上位に表示される。そのため、マッチングアプリが最も見られている、“週末の夜”に登録するといいねがもらいやすいので覚えておこう!)。

 生年月日や性別など、基本的な個人情報を入力した後、“30分間に60いいねを無料で送れる”というボーナルタイムが始まった。「HOP」は「タップル」や「Tinder」同様、相手の顔写真とニックネームが表示され、「いいね」なら右スワイプ、「スキップ(興味なし)」なら左スワイプといった感じで“選別”していく。

 ただ、炎上覚悟で言うと、あまり見た目がタイプの女性がいない。加えて、プロフィールを未記入の女性が多く、やる気のないスタンスの女性がちらほら。一方、プロフィールをキチンと入力している女性であっても、「見る専です」「そのうちメッセージはお返しします」「年下に興味ないのでいいねしないでください」「LINEポイント目当てで登録したのでマッチしません」など、舐め腐った文言を載せている女性ばかり。他のマッチングアプリでは考えられないほど、女性登録者のリテラシーが低い(※運営が機能していない可能性が高い)。

 また、質の低さだけどなく、女性登録者がそもそも少ない。そのため、鬼の左スワイプを繰り返していると、気付いたら無料いいねを配り終わる前に表示される女性がすぐにいなくなり、“いいねが余る”というあり得ない事態が起きた(これはきっと筆者の友達が少ないからだろう……)。

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