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カトパンも選んだ2代目社長。有名企業の社長8名に見る、優秀なorダメな2代目の違い

ビジネス

 2021年6月6日、人気アナウンサー加藤綾子さんが結婚を発表。当初、お相手は「一般男性」と報道されていましたが、実は売上高1500億円以上を誇るスーパーマーケットチェーン「ロピア」の2代目社長ということが判明し、大きな話題となりました。

ロピア

画像はロピア公式サイトより

 上場企業の2代目社長の中には、意外と言っては失礼かもしれませんが、優れた資質を受け継いだ経営者も数多くいます。今回は、優秀な2代目社長5名に加え、しくじってしまった2代目社長3名を紹介していきます。

ユニクロ:実は2代目が大きく成長させた

 意外かもしれませんが、ユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井正氏もれっきとした2代目社長です。戦地から復員した父の柳井等氏が1949年に山口県でメンズ向けの紳士服店を開業し、1984年に正氏が社長となりました。

 その頃にはすでに「アオキ」など紳士服チェーンが日本全国に進出しており、同じ紳士服の土俵では勝てないと考えた正氏は安売り路線を始めました。オリジナルブランドの開発も進め、1994年には広島証券取引所、1999年には東証一部に昇りつめます。

 現在はアジア各国にも進出し、ユニクロの店舗数は海外(1439店舗)が国内(813店舗)を超えるに至りました。やはりポイントは最初の紳士服店からの転換ではないでしょうか。親から継いだ紳士服店を細々と続けようとはせず、周りを見て劣勢な分野から撤退する決断力はさすがと言えます

トヨタ:留学経験を活かし、日本のトップ企業に

トヨタ

画像はイメージです

 日本を代表する企業と言えば誰しもがトヨタ自動車が浮かぶと思います。トヨタがなければ日本の自動車産業はここまで発展せず、それに伴って製造業全体もここまで発展しなかったことでしょう。

 そんなトヨタも最初は自動車メーカーだった訳ではありません。豊田佐吉氏が1918年に始めた紡績業が最初です。その息子である豊田喜一郎氏は父の会社に入社後、20~30年の間にサンフランシスコ、ロンドンなど欧米に視察・出張を繰り返していました。

 欧米の現状を目の当たりにした喜一郎氏は将来的に自動車が普及すると考え、1933年には社内に自動車部門を設立します。そして1937年にトヨタ自動車として独立し、現在に至ります。金持ちのボンボンが遊びながら海外を巡るイメージとはかけ離れ、喜一郎氏は先見の明に長けていたようです

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