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カトパンも選んだ2代目社長。有名企業の社長8名に見る、優秀なorダメな2代目の違い

ビジネス

ジャパネットたかた:“カリスマ”が去ってからも好調を維持

 ハイトーンボイスでのセールストークが特徴的だったジャパネットたかたの高田明社長。2015年に退き、息子の高田旭人氏が社長の座を引き継ぎました。

 AmazonなどECサイトの力がますます強まるなか、“カリスマ”がいなくなったテレビショッピングは業績が落ちそうにも見えますが、実は旭人氏が継いでからというもの、同社の業績は上昇し続けています。

 2020年12月期の業績はコロナによる巣ごもり需要が牽引し、前年比16%増の売上高、およそ2400億円を記録しました。実は、8年連続の増収で、つまり2代目になってから売上高が減っていないということになります

 ジャパネットたかたは食材やウォーターサーバーの定期宅配など従来とは異なる事業も展開し、今後さらなる多角化が期待されます。ちなみに旭人氏は東京大学~野村証券~アメリカ留学という経歴の持ち主です。

ヤマト運輸:既得権益を押しのけ大きく成長

ヤマト運輸

 1971年に父・小倉康臣氏が創業した大和運輸(現:ヤマト運輸)を引き継いだ小倉昌男氏は、業者向けの運送だけでなく個人向けの宅配業務を始めました。

 当初、個人向けの宅配業務は法律上、関東のみに限られていましたが、旧・運輸省や旧・郵政省など物流網の権限を握っていた省庁を相手に粘り強く意見を主張し、行政を相手にした訴訟を通じて、全国展開の免許を取得しました

 一方で旧・建設省の道路審議会の委員になるなど、国とのつながりも重視していたようです。晩年は財団を設立し障害者支援の活動を続けました。

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