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大手金融勤務なのに“貧困女子”になった27歳女性「自由に使えるのは月1万円以下」

コラム

 やりたいことがいまいち見つからないという人の中には、福利厚生や給与面に魅かれて入社する会社を選んだ人もいることでしょう。

面接 就活

画像はイメージです(以下同じ)

 誰もが知る大手金融会社の営業職として新卒入社した今野叶さん(仮名・27歳)も、その一人。しかし、今野さんを待ち受けていたのは、自転車操業をしなければ生活できない日々でした。

福利厚生と給与システムに惹かれた…

「金融機関に入社したのは、福利厚生と安定した給与システムに惹かれたからです。もともとは全く別の業界に行きたかったものの、思うように就職活動が進まなかったこともあって、とにかく手探りでした。

 そんな中で、ライフイベントに寄り添った福利厚生制度がある金融系の営業職が魅力的に思えて入社することを決めたんです。さらに、社歴の浅いうちはインセンティブとは別に固定給制度が設けられているのも魅力でした。

 しかも別の業界の初任給と比べても額は多め、1年目からボーナスは年に2度支給。これなら家賃も奨学金も払えるだろうと入社を決めました

控除額の多さに驚愕…

金欠女子

 初任給で家族に買うものを思い描き、貯金計画を立てるなどの期待に胸を膨らませていた今野さん。しかし、初任給を受け取った時に、その夢はあっけなく崩れていったといいます。

「初年度の給料は25万円プラス、インセンティブ。当然、税金が引かれることは分かっていましたが、まさか振り込まれる金額が20万円を割るとは予想外でしたね。

 なぜなのか気になって明細を見たら、税金・社会保険とは別に、引かれているものがたくさんありました。組合費のほか、資格試験を受けるための金額やその指定テキスト代、さらには部署で共通で使うお客様へのお土産代まで、予想以上の控除額にさっと血の気が引きました」

 家賃8万円、携帯代などの固定費に2万円、奨学金の返済は月2万円、今野さんの手元に残る額は9万円弱でした

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