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ポケットチーフやネクタイで清潔感を。小物の使い方をプロが教える

学び

結ぶ頻度が少ない人ほど迷うネクタイ

 普段の出勤で結ぶ頻度が高いとは言えなくなっているネクタイ。とはいえ、式典や集合研修、また取引先と重要な商談がある場合など、結ぶ機会はゼロではありませんよね。これまでネクタイの定番柄といえば、3色以上で構成されたレジメンタルストライプでした。

 しかし、昨今人気のウォッシャブル・防シワ・ストレッチといった機能が付いた化学繊維のセットアップスーツは、色数が多いネクタイを合わせにくくありませんか?

 単調に見えがちな化学繊維の生地感の場合、ネクタイの表情の豊かさに負けてしまうと安っぽく見えてしまいますので、ソリッドと呼ばれる単色ネクタイを結びましょう

 ネクタイの結び方にも注意が必要です。以前の記事(ネクタイの正しい結び方)で取り上げた「プレーンノット」や、「セミウィンザーノット」というビジネスシーンにおける主要な結び方であればどれでも構いません。

 結んだ際の剣先の位置で印象が変わります。立っているときにネクタイの剣先がベルトの位置に収まる丈感が正解です。剣先がベルト位置より長い場合、ぶらぶらした印象がだらしなく見えますし、短い場合、コミカルな印象です。

ビジネスリュックを選ぶならば?

リュック

紐が目立つタイプは避けよう

 ビジネスリュックは、PCがらくらく収納でき、両手がフリーになるため重宝しますが、そもそも「テーラード」と「アウトドア」はルーツが異なるため、コーディネートは簡単ではありません。ジャケットの上にリュックの紐が悪目立ちすると途端に生活感が出てしまいます。

 そこでビジネスリュックを選ぶときは、ジャケット色とリュック肩紐のコントラストを弱めましょう。紺・黒のジャケットであれば、ダークカラーのリュックが合わせやすいです。一方、ライトグレー・ベージュのジャケットに合わせる場合、明るい色の肩紐が合うでしょう。

 色や形に制約があるビジネスファッションですが、ちょっとした工夫で見た目の印象は大きく変わります。今回紹介したポイントを意識して日々のコーディネートに役立てていただければ幸いです。

<TEXT/服のコンサルタント 森井良行>

株式会社エレガントカジュアル代表取締役。’79年 千葉県出身。のべ4600人を超えるビジネスマンの買い物に同行する服のコンサルタント。公式サイト「エレカジ」、著書『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』が発売中。YouTubeは「モテるファッションちゃんねる
Twitter:@elegant_casual

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