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非モテ男5人がマッチングアプリに挑戦。春が来るかもしれない<連載>

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Omiai担当・蒲須坂:似ている有名人をプロフに明記

◆ 蒲須坂正男(30歳)

 胸が躍らない日々が続く。前回の記事で書いたように、マッチ対象者を関東近郊に裾野を広げてみたものの、県を跨いで会いたいと思わせるほどの魅力がないのか、どうもいまいち歯切れが悪い。

 毎日無料で押せるおすすめユーザーに対して、“いいね”を押してはいるが、半ば単なるルーティーンと化している。本心でルックスと内面がピッタリ合う女性をは求めてはいるけれども、結果的に失敗してしまうことを恐れてしまうのだ。きっと成功体験が少ない人生ゆえの貧しい発想なのだろう。

 しかし、このような企画に参加すると決めた以上は、毎回何かしらのアクションをしなければ周りに申し訳が立たない。一縷の望みを持ち、とある有識者からのアドバイスを仰いでみた。

 いくつかレクチャーしてもらったなかで、すぐに実行できそうだったのが、「自分の外見についてプロフ文にて明記せよ」というアドバイス。曰く、写真に加えて、イメージできる情報を書き連ねることが有効らしい。具体的には、身長・体重・体型、よく着るブランド、似ている有名人辺りとのこと。

 これならすぐに実行に移せそうなので、早速やってみた。某有名お笑い芸人と「他人とは思えないほどそっくりな顔をしている」とプロフ文に追加。初見の人にも何回も言われた経験があるので、きっとオーバーではないはずだ(と思う……)。

作戦成功と思いきや…

 なりふり構わってもいられないので、その芸人のコンビ名で検索し、タグとして設定しているファンであろう女性に“いいね”を押しまくってみた……。ストックが100以上あった“いいね”をここで全てを出し切るくらいの勢いでだ。

 反応は悪くなく、両手で数える程の人数とマッチした。「タイプの容姿をしている相手からの好意は決して悪いものではないはず」とたかを括り、普段は考えられないような“モテ男”風なアプローチを続ける。そのうちに1人の女性と会う約束を取り付けることに成功!

 お互いの中間地点で昼からお酒を飲む。なんの変哲もない約束だが、リモートワークが続き、孤独な生活を送る自分にとって、久しぶりに待ち遠しいと思える予定である。少ない脳みそをフル回転させ、互いに楽しい時間が過ごせるようなプランを考えた。しかし、事前に当日の集合場所を送ろうとしたが、なぜかそれまでやりとりしていたところに見当たらなくなっている。

 運営から来た通知を見てみると、

<あなたとマッチングしている【●●】さんは、強制退会となりました。【●●】さんには、くれぐれもご注意ください。お相手からの合理的なクレーム、お相手への嫌がらせ、公序良俗に反する行為、既婚、他サイトへ誘導する「サクラ」としての登録及び行為等は強制退会の対象となります>

蒲須坂

不意をついた出来事だった

 私が「花束みたいな恋」をするにはまだまだ先が長いようだ。

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