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あなたが本当に「やりたいこと」の見つけ方。人気アナウンサーと科学ライターが語る<吉田尚記×鈴木祐>

ビジネス

行動の中でモチベーションは上がる

吉田:ちょっと待って(笑)。猫と遊ぶ時間を予約しているんですか?

鈴木:僕は予約しないと遊ぶ気も起きないんです(笑)。人間は行動優先の生き物なので、何かをやっているうちにしか気分転換できないんです。だから、猫と遊ぶ時間を予定に組み込むことで、少しでもモチベーションを上げようかと。

吉田:それは何となく分かります。僕もやることが決まってないと、朝起きてから2時間くらいはボケーッとしてます(笑)。そういう時はまず家を出ちゃってから、何をするか決めますね。その結果、予定が延びて次に進まないことなんて平気であるし、延びたら延びたで楽しいですからね。

鈴木:吉田さんは不確実性に怯えないタイプですね。すごくいいスキルですよ。昔からですか?

吉田:いつからだろう? 気づいた時にはそうでしたね。この仕事はいつ何が起こるか分からないですから。だいぶ揉まれたからかな。

コミュ障だけど、目立つのは嫌いじゃない

対談

吉田尚記さん

――コミュ障だった吉田さんがアナウンサーになろうと思ったきっかけは何でしたか?

鈴木:全然コミュ障には見えないですよね。僕もコミュニケーション障害だと自覚しながら、なぜアナウンサーという職業を選んだのか、すごく気になっていました。

吉田:結果的にアナウンサーになってしまっただけで、なりたいと思ったことは一度もないんですよ。大学の就職課に募集要項が貼ってあって、受けるのはタダだし、面白そうだなって。コミュ障ですけど、目立つのは嫌いじゃないタイプだったので。

 実はテレビ局ばかり受けて、ラジオはニッポン放送だけ。2次面接に進めたのも、うちの会社だけだったんです。最終面接くらいまで行くと、なぜか僕以外の候補者はみんな顔見知り。実は同じアナウンススクールの出身者だったりしたんです。僕はそこで初めて世の中にアナウンサーになるための学校があることを知りました(笑)。

鈴木:あははは。よく受かりましたね(笑)。

吉田:面接でも周囲は「好きなアナウンサーは上柳昌彦さん」とかばかり。僕は「西山喜久恵さん」でしたけどね。好みのタイプを告白しているだけ(笑)。そもそも対策とか一切取れてない。でも、うちの会社は変な人を採用する傾向にあるんですよ。

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