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思い込みを捨てて、働くことを面白くする「3つの客観的思考」

学び

自分の思考パターンを観察すると…

 どの考え方が、望ましいという話ではなく、思考のパターンは繰り返すということに、「気づく」という観察力が、これからのキャリアを広げる機会になるのではないでしょうか。

 多くの人が自分自身のことは知っていると信じているようですが、組織心理学者ターシャ・ユーリック博士の研究結果では、自己認識(セルフ・アウェアネス)はわずか10~15%だったと発表されています

 思考のパターンが繰り返されているのですが、多くの方は固定観念に縛られていることに気づいていないということではないでしょうか。もはや自己認識は、希少性の高い資源でもあります。

 無意識に働いてしまう思考パターンに陥ることなく、客観的に自己分析し、今ここの状態がどの思考パターンになっているかを観察することで、同じ体験や経験からでも仕事への向き合い方が変わり、気づきを得られます。

無意識に先輩のスタイルを真似た

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 3つ目は「置換力」です。先人達が経験してきたことを、自らに適用できるように置き換え、位置づける能力と言われています。1つ目の仮説力、2つ目の観察力でお伝えした、固定観念や思い込みを置換力により、身の回りの状況に適用できる能力を養うことができます。

 私自身、学生時代は、サッカーがうまくなりたいという欲望から、プロサッカー選手のプレースタイルを真似ることにより上達していきました。おそらく、みなさんにも同様の事象があったかと思います。普段から仕事をする上で、無意識のうちに先輩やお客様のスタイルを真似ている部分があると思います。

 置換力は真似るということだけでなく、仕事を依頼してくれた人の意図や立場を置き換えて、どのようなパフォーマンスでお返しすると、喜ばれるのかを、自らに置き換え、仕事をすることです。その結果、最短で仕事の質を高めることに繋がります。

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