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マッチングアプリで出会った女性と初デート。まさかの事態で気まずい雰囲気に…

暮らし

後ろの男女の会話もそれっぽく聞こえて

 隣の席には同じ年齢くらいの男女が話していて、とても盛り上がっている様子。さらに瀬戸さんと話している女性も気づいているらしく、チラチラと横目でうかがっていました。

「完全にペースを崩されました(笑)。隣の組だけでなく、後ろの男女の会話もそれっぽく聞こえ始めてしまって。最終的には、割と渋めの居酒屋なのに男女ペアのお客さんが多いことにも違和感を覚えてしまい、会話に全く集中できなくなってしまいました」

 コロナ禍では4人以上の会食を控えるように推奨されていることが、大人数の来店客が少ない一因だということは、その時の瀬戸さんには気づくことができませんでした。

「ただでさえ選べるお店が狭まっているのに、同じ場所と目的でお店を選べば、被る確率が上がるというのは盲点でした。コロナ対策という観点でも、もし次があれば居酒屋でも個室だとより良いのかな、と思います

お店被りの原因は選択肢の少なさ…

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 結局、2時間の予定を半分残してお店を後にして、そのまま女性とも終わってしまったそうです。その後のやりとりは、「ごちそうさまでした」だけで、それ以上の返信が来ることはありませんでした。残念な結果に終わってしまった瀬戸さんに、最後にまだアプリを使うのかと尋ねてみると、意外な言葉が返ってきました。

「とりあえずは、緊急事態宣言が明けるまでは使わないつもりです。今回の経験で焦っても上手くいかないことは分かったので。でももし、緊急事態宣言が延長されるようでしたら、また直接会うと思いますね。色々な意見はあるでしょうが、私としてはこれからの人生も尊重していきたいので」

 コロナ禍にも負けずに恋愛道を突き進めていくと決めた瀬戸さん。果たしてその前途はどうなるのでしょうか。くれぐれも感染対策だけには気を配ってもらいたいですが。

<取材・文/藤冨啓之 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

WEBコンテンツ制作会社「もっとグッド」代表取締役。ライター集団「ライティングパートナーズ」の主宰も務める。オウンドメディアのコンサルティングのほか、ビジネス・社会分野のライターとしても活動

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