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仕事を抱え込まないコツ。応援することが「頼み上手」唯一の方法

学び

相手の失敗を心から祈る相手には…

 その時期は心の底から私も嫌っていましたが、とにかくその方の成果となることを応援しようと決めました。私が預かっている予算も概ねその方の数字に繋がることに使って応援をし続けたことで、会社にとっても働く人たちにとっても良い方向へと進み、私に対しての不平や不満の声が、結果として声援に変わったことを覚えています

 困った時に助けてもらえる存在になることは、日ごろから身近な人を応援することだと身をもって体現した出来事でした。

 頼み上手の人は依頼の仕方が上手です。分かりやすく整理するということは、よく出るフレームワークに整理されているかどうかということです。5W2H(いつまでに、どこで、なぜ、誰と、何を、どのように、いくらで)を正確に伝えているということですね。

依頼したいことを整理して正確に伝える

仕事 職場

 また、頼みづらくなる要因も理解しておくと、より一層「頼み上手」になっていきます。決まっているルーティンな業務であれば既に「仕組み化」されていて、頼みづらさで悩むことは少ないでしょう。

 仕事での前提条件として、全てにおいて5W2Hが決まっているわけではありません。聞く側の心理としては、依頼されたことを正確に理解することと、あわよくば依頼を断る理由を作ることを考えます。時には鋭く指摘が入ることがあります。

 5W2Hが固まっていない場合、不明点や抜け漏れを指摘されてしまい、日頃の信頼残高が少ない場合は仕事を頼む側が頼みづらくなって、仕事を抱え込んでしまうのです。このサイクルが実に巧妙にできていて、この構造を理解しておくだけでも十分です。

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