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株価急騰でも“ワクチン銘柄”投資はNG。本当に買うべきは?

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KENさん注目の銘柄はズバリ?

――現在見ている中でKENさんはどのような銘柄に注目されているでしょうか。

KEN:私が専門としている米国株でいうとAppleなどのGAFA系の銘柄が強いと思っています。GAFA系は利益を出すフェーズに入っており、Amazon、Alphabet(Google)、Facebookなどははこの四半期で過去最高となるEPS(1株あたりの純利益)を出してきています。

 Appleも11月11日に新型のMacBook(11月17日に発売)の発売を発表しました。これまでのMacBookと比べ性能が向上、ユーザーのレビューを見ると、かなりプラスにとらえられている。私も注目しています。それから、先ほど例として挙げたウォルト・ディズニーも今後期待しています。

――今なら日本のネット証券会社を利用すれば、米国株は簡単に買えますからね。若い「bizSPA!」読者は、大相場と言っていいこの波にのるべきでしょうか。

KEN:大前提として、私は思い立った時に投資をやるべきだと考えています。そもそも投資は覚えるべき知識も膨大ですし、テクニックも必要です。仮に相場の展開が良かったとしても、テクニックがなければそれほど乗れない。まずは相場に入って勉強しながら時間を使うのが大切です。

――具体的にどういったことを学ぶべきでしょうか。

KEN:まず大事なのは、投資における知識やテクニックは必ずしも反覆可能ではないと理解することです。歴史を例にすると分かりやすいでしょう。桶狭間の戦いで織田信長が今川義元を破ったことが、その後の台頭のきっかけとなった。ですが、桶狭間の戦いを5回10回と繰り返して、全てが同じ結果になるでしょうか。そうではありませんよね。

 相場も同じです。さまざまな社会的な事象が関係しており、反覆可能ではありません。もちろんそれを読むための知識、テクニックも大部分は反覆可能ではない。これを腑に落ちて分かっている必要があるかと思います。

有名投資家の“信者”になってはいけない

勉強

――その他にはどのような心構えが必要でしょうか。

KEN:よく、本を読み、その本の信者になってしまう人がいますが、著者が本のやり方で成功したにすぎない。例えば、オニール(投資家ウィリアム・J・オニール)に影響を受けていたとしても、オニールを信じ切るのではなく、いい点、自分に合いそうな点を盗んでまねる。そういう考え方を身につける必要があると思っています。

 また、謙虚でいることも大切です。私が知る億り人も、どの方も腰が低く、周りに資産額を言いふらすようなことはありません。資産額を周りがしればちやほやしてくれる、それはおごりにつながります。

――投資家が謙虚でいること、実利面ではなにかメリットがあるのでしょうか。

KEN:先ほど説明したように、投資は反覆可能性が少ない。たまたまの場合もあるのです。だから、情報が大きな価値を持つことになります。いろいろな人に情報をもらうことが大事です。

 ですが、例えばひとつのコミュニティの中に、明らかに資産が多い人がいればどうでしょうか。あの人は自分より上のレベルの人だから情報を伝えにくいし、相手にもされなそう、と思われてしまうかもしれない。仮に投資家としてのレベルは低くても、ある特定の業種・業界に精通している人の知識は非常に価値が高いです。だからこそなるべく謙虚でいることが大切なのです。

 こういったことを踏まえ、今の相場にいきなり乗ろうとするのではなく、1~2年くらいは自分の能力を高めるための投資期間だと考える。次の大相場は必ず来ると思います。そこで、本格的に取引を始めてほしいです。

 若い方の場合は時間による経験を積めるというメリットも大きいです。繰り返しになりますが、いつでも思った時に入っていただければと思っています。もちろん、かける金額には注意してください。リスクを避けるためにも最初は少額のほうがいいでしょう。

<取材・文/柳洋>

編集者・ライター。1993年生まれ。フリーランスを経て、出版社に勤務。Web記事や書評を中心に編集・執筆をしています

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