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株価急騰でも“ワクチン銘柄”投資はNG。本当に買うべきは?

コラム

今後期待の銘柄はウォルト・ディズニー?

コロナ 景気 株

――なるほど、では、今後期待が持てる銘柄にはどのようなものがあると思いますか?

KEN:投資は基本的に長期スパンで見るのが一番リターンがあると考えています。ワクチン株は直近のリターンはかなり大きいでしょう。ただ、長期的なリターンという観点でみると判断が難しい部分がある。ですから、コロナ禍でもしっかりと業績を出している、あるいはこれから業績が回復しそうな銘柄が狙い目ではないでしょうか。

――具体的にはどういった銘柄がくると見ていますか?

KEN:ウォルト・ディズニーが面白いと思っています。運営している動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)は業界最大手Netflixを猛烈な勢いで追い上げています(2020年8月3日付で有料登録者数約6050万人 Netflixは10月20日に発表した四半期決算によれば、会員数1億9500万人)。

 Disney+だけでも、ある程度の収入減がある。加えてウォルト・ディズニーはディズニーランドのようなテーマパークも保有しています。

 ある程度、コロナ禍が収まれば、テーマパークの需要が復活することも考えられる。そうなれば、ディズニープラス、テーマパークのダブルパンチがあり、強い形になります。

 ウォルト・ディズニーのように、収益源がひとつあり、もうひとつの収益源もこれから回復してくる企業のほうが、ある程度リスクも低く、リターンもそこそこも見込める。つまり、長期投資しても良い銘柄になると考えています。世界に通用するブランド力も魅力ですね。

ウィズコロナ銘柄はワクチン発表でどう動く

株

――コロナ禍ではリモートワーク関連などのいわゆる“ウィズコロナ”銘柄が注目されてきました。今後どういった動きを見せると思いますか?

KEN:ウィズコロナ銘柄は大きくわけてふたつあると考えています。ひとつはコロナ禍だからこそ、売れていたもの。例えばホームセンター、日用品の買い込み需要やDIYの流行により、売り上げが増え、一時期株価が上がっていました。ただ、これは一過性のもの、ある程度で、もとに戻るような性質があると考えています。

――もうひとつは?

KEN:コロナ禍をきっかけに売れ出し、なおかつ継続的に売れていきそうなものです。こちらは今後コロナが下火になったからといって、悪い影響を受けるかというと必ずしもそうはならないと考えています。

 例えば、企業によってはZoomのようなシステムを取り入れて、それに併せて会議室を作ったり内装を変えたり、高価なカメラを導入したところもあるでしょう。コロナ禍が収まったとしても、いきなりサービスを解約するという話にはおそらくならない。リモートワークもコロナ禍が収まったとして全てなくなるわけではありません。中長期的に成長が期待できるのではないでしょうか。

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