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「母にも暴力を…」息子が家業を継いだら、父親の態度がなぜか豹変

学び

 信頼していた人間に裏切られるのは、誰にとってもつらい状況のはず。しかし、なかにはそう思わない人もいるようです。後藤圭太さん(仮名・31歳)は、そんな人物の「不思議な言動を目の当たりにした」と言います。

落ち込む男性

画像はイメージです(以下同じ)

家業の花屋を継ぐことになったが

「裏切りのせいで、大事なものを失おうとしているのに、加害者を恨む様子が全くないんですから、理解できませんよ」

 後藤さんがその事態に遭遇するきっかけは、実家の花屋を継ぐと決心した時でした。

「通販会社に就職していたんですが、母親に『どうしても継いでほしい』と泣きつかれて、意識しました。仕事のノウハウを勉強するために就職した面もあったので、家業を継ぐと聞いても、さほど悩みませんでした。とはいえ、社長である父からは『継いでくれ』とは一度たりとも言われず……。後になって、その理由を知ることになったんですが」

 実際に家業を継いでみると、会社の状況は思っていたよりも良くなかったそうです。

「まあまあの立地のところに店舗を持っていたんですが、従業員の給料に加え、けっこうな家賃を払っているので、かなりカツカツの状態だったんです。多くの人で賑わう商業施設の中に競合が入ったことで、顧客を奪われている状況でした」

コストカットで資金を捻出

花 高嶺の花

 後藤さんは収益性を改善するための事業計画を思案しました。

「実店舗だけで戦うのは厳しい状況だったので、通販を新たな柱にできないか考えました。独自の商品がない限りは厳しそうでしたが、ただ指をくわえているだけでは何も始まらないので、コストカットをすることで資金を捻出し、新しい事業を立ち上げようとしたんです

 後藤さんは、知り合いの税理士に帳簿を見てもらうことにします。すると、思わぬことが明らかに……。

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