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コロナで「恋人と東京への未練」を断ち切った26歳男の決意

暮らし

 新型コロナウイルスの影響で仕事がテレワークや休業になった人はもちろん、いつもと同じように働き続けていた人も、今後について不安を感じたはず。なかには今後の人生について改めて考え、大きな決断を下したケースもあります。

悩む男性

※画像はイメージです。(以下同じ)

試験に受かったら退職するつもり

「大学時代、教員志望だったんですが採用試験に落ちてしまい、一度は断念したんです。今の会社に就職して未練を断ち切ったつもりでしたけど、やっぱり諦めきれなくて……」

 そう打ち明けるのは、都内の不動産会社に勤める沢田潤一郎さん(仮名・26歳)。すでに実家のある県の公立学校の採用試験に願書を応募しているといいます。

「それほど倍率が高くなかったのでチャンスはあると思いますが、会社には言っていません。10月に結果が出るので採用が決まった時点で退職の意向を伝える予定です。もし不採用だったら来年もう一度チャレンジしますが、こっちにも生活があるのでシレッと働き続けるつもりです(笑)」

 ちなみに会社は、新卒採用で入社して今年で4年目。現在は用地管理部門に在籍しており、上司や同僚との関係も良好です。いったいなぜ、転職を決心したのでしょうか?

自問自答して地元に戻ることを決意

田舎 田園風景

「不動産の仕事に興味があったわけじゃないですけど、実際に働き始めてみるとやりがいもあるし、仕事や会社に対する大きな不満などはありません。ただ、漠然とですけど、このまま今の会社で働き続け、東京に住み続けるのは嫌だったんです。なら本当はどうしたいんだと自問自答したとき、地元に戻って学校の先生をしたいと思ったんです

 就職後に住み始めた東京は、生まれ故郷の田舎町とは違って刺激に満ち溢れていました。しかし、2~3年と住んでいると、そんな生活にも飽きてしまいます。

「それって誰でも思うようなことなのかもしれませんが、コロナで世界中が大変なことになり、後悔したくないって強く考えるようになりました。それで悩むくらいなら教員採用試験の願書を出しちゃえって。だから、正直に言いますと完全に勢い(笑)。本当なら1年間準備して来年の採用試験を目指すのがいいんでしょうけど、今環境を変えなきゃいけないって無性に思ってしまったんです」

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